みなさんこんばんは。
フィルムを使用するレンズ交換式の一眼レフカメラをご紹介したいだらだらくまです。
デジタルカメラとフィルムカメラの違いはもちろんですが写真をフィルムで撮るかデジタルのイメージセンサーで撮影してメモリーカードに保存するかの違いがあります。
デジタルカメラはメーカーごとに写真の色などが違います。しかしフィルムカメラは同じフィルムを使うためカメラで写りの差はありません。そのため使用できるレンズや操作性で選ぶことになります。
日本では唯一カメラの作成、レンズの作成、フィルムの作成を行っていたFUJIFILMの前身FUJICAのST801というフィルムカメラの紹介をしてみたいと思います。
FUJICA ST801
FUJIFILMの昔のカメラブランド
数閏年前から完成した形です
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コンパクトで高性能
金属製ですので重さはあります。でも今の一眼レフカメラほど大きくありません。アナログな機械のカメラだからこそですね。
この世代のカメラでは1/1000秒がとても速いシャッター速度でした。しかしこのST801は1/2000秒まで使用できるようになっています。正確に1/2000秒まででていなかったともいわれていますが高速なシャッター速度が使えたのはこのカメラだけです。
このカメラに記載されているFUJICAは富士フイルムの昔のブランド名です。
カメラの名前やレンズの名前は開発者やいろいろなものからつけられました。
CANONは「観音」さまからつけられたよね
ミノルタは「実る田」だよ
FUJICA ST801 上面
1/2000秒までシャッター速度を設定できます
フィルムのISO感度によりシャッター速度ダイヤルを引き上げてISO感度を設定
レンズ
このカメラはM42マウントのレンズが使用可能です。またはプラクチカマウントと言います。ドイツのペンタコンから発売されていたプラクチカというカメラが採用したレンズマウントです。メーカーが違うカメラでも使用できたユニバーサルマウントです。
特殊な条件があるものをのぞきM42マウントを採用するいろいろなカメラで使うことができます。ASAHI FUJINON YASHICA TOMIOKA など日本の光学メーカーからもたくさんのレンズが発売されました。ドイツやロシア製のレンズまで含めると多くの種類があるレンズです。
現在のレンズのようなレンズをひねってカチッと装着するバヨネットではありません。ぐるぐるとねじ込んでいきます。ピントリングが重いレンズのときはゆるんでしまうことがあります。次第にバヨネット方式に変わっていきますがそれまでの間長期間使われたマウントです。
どのメーカーも共通マウントがいいな
今のカメラもそうしてほしいね
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フィルムカメラのむずかしさ
フィルムカメラに手を出さない理由はなんでしょう。画像の確認ができないことでしょうか。もしくは機材をどこで買えばよいかわからないこともありそうです。じつはどれもむずかしそうだと思うことや探そうとしないであきらめていることが多いんです。
フィルムの選びかたから露出はどれくらいかなどはちょっとインターネットで調べるとわかることがほとんどです。どんな趣味もそうですが最初から熟練者のようにはできません。しかし少し使ってみると慣れていきます。昔はすべてフィルムカメラでした。怖がらなくてもだれでも絞りやシャッター速度が固定されていてピントまで固定の「写ルンです」で上手に撮影することができるのです。
とっても簡単です。
知らないとおどおどしちゃうよ
怖がらなくても大丈夫だよ
大切なピント合わせ
フィルムカメラは簡単ですと軽くまとめてきました。それはインターネットで調べるとほぼ載っているからです。ですがピント合わせだけは別です。これも簡単なのですがどのように合わせるかが載っていないのです。そんなわけでピント合わせだけはがんばってご説明しようと思います。
ピント合わせ
○レンズのフォーカスリングをまわす
○絞らずに開放でピントを合わせる
ピントリングをまわしていくとピントが合う場所が見えてきます。下の図でご説明しますね。そのピントを合わせるのは絞り開放の状態です。F5.6で撮影したくてもF2などの開放でピントを合わせます。開放ならば光を多く取り込んでいるためファインダーが明るいのです。もうひとつは絞ってしまうとピントが合う位置が広くなってしまい正確なピントがわからなくなってしまいます。この2つだけ注意です。
ST801は中央部にスプリットというピント合わせができるようになっています。上下にわかれていてピントリングをまわしてピントが合うところに近づくと上下のずれが合うようになる方式です。いまのスプリットのまわりにはマイクロというピントがずれると滲み合うと像が見えるようになっています。
2つの方式でピント合わせをサポートしてくれるとても優秀なファインダーです。
ピント合わせが楽しいよ
よくみて合わせるから実感が湧くね
ST801ピントのファインダー
ピントが合っていないとき
ミニーちゃんの目が左右にずれています
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露出
ST801にはLEDで表示してくれる露出計がついています。数十年前のカメラにLEDが採用されているのもおもしろいですね。4LR44という電池を使用します。
デジタルカメラのように撮影して画像確認ができればいいのですがフィルムは現像するまではわかりません。ここがとてもむずかしく感じるところです。露出計を見ながら絞りとシャッター速度を組み合わせます。それにより撮れる写真は違ってくるのですが最初は決まった設定で撮影してみましょう。
撮影するのは屋外に限定してみます。屋外の標準の露出がわかると少し明るさが違うところでも応用できるようになります。
フィルムがISO100のとき
F5.6 1/250秒
フィルムがISO400のとき
F8 1/500秒
この2つの状態で屋外の撮影を楽しんでみましょう。すると日影のときやくもりの日の屋外など応用した設定ができるようになってきます。少し暗い場所では明るく写すためにシャッター速度を遅くしたり絞りを開けることになりますね。くもりの日はISO100のときF5.6 1/125秒くらいです。
もし設定に迷ったら明るめに撮影することを心がけます。デジタルカメラとは違い明るく撮影したほうが現像で救うことができるのです。
明るめに撮ればいいんだね
そうだよ フィルムは明るいほうに強いからね
左の丸い部分をまわして電池を入れます
カメラの動作には電池は必要なく露出計のための電池です
まとめ
このST801は速いシャッターを使用することができて露出計まで内蔵していて使いやすく使用者の希望に添えるカメラです。とても優秀なカメラですがやはり発売から数十年経っています。もし購入するときには正確に動くものを選びたいですね。
中古品でしか手に入らないため中古品の取り扱いがあるカメラ屋さんやオークションなどのインターネットでの購入になりそうです。中古カメラ屋さんの場合はもし不具合があっても軽微なものなら表示しています。これは安心ですね。オークションなどで素人の販売の場合は注意が必要です。
今回はST801の説明だけでなくフィルムカメラへのお誘いまで書いてみました。いちど使ってフィルムを現像してみると写真のすばらしさに気づいていただけると思います。それが何十年も前にできていることにも驚きます。最後になってしまいますが、慣れないフィルム一眼レフですが、画像保存がデジタルであることとAFではなくMFでの撮影であることがわかれば撮影操作自体は全く同じものだと気づきます。
これからフィルムカメラを楽しんでみましょう。とってもおすすめです。
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