みなさんこんばんは。
FUJIFILMの広角単焦点レンズのおはなしをしたいだらだらくまです。
FUJIFILMがミラーレス一眼を発売した時に同時に発売されたレンズがあります。「XF 18mm F2 R」というレンズです。
FUJIFILMはミラーレス一眼への参入が遅かったのですが他社とは違う独特なミラーレス一眼になりました。操作やレンズなども昔のフィルムカメラと同じような形状で発売されたのです。
そしてレンズもズームレンズは発売されず単焦点レンズ3本を発表しました。その中のひとつが今回のXF18mm F2Rです。今でこそズームレンズがあり比較されますがこの18mmのレンズで撮れる写真や使い勝手などをご紹介してみたいと思います。
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レンズの詳細
レンズ名 | XF 18mm F2 R |
---|---|
焦点距離 | 18mm フルサイズ換算27mm |
レンズ構成 | 7群8枚 |
F値 | F2-F16 |
最大径x長さ | 64.5x40.6 mm |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
最短撮影距離 | 0.18m |
重量 | 116g |
焦点距離18mmで開放F値が2の明るい単焦点レンズです。
FUJIFILMにはXCレンズとXFレンズがあります。XCレンズは入門機などに付属されるレンズのシリーズです。キットレンズとはいえ大変写りが良いレンズばかりです。もうひとつがXFシリーズで上位のレンズになります。
FUJIFILMのレンズの多くは絞りの調整をレンズで行います。レンズにRの記号があるものは絞り調整のリングがレンズについています。これは昔のレンズと同じ操作にしたのでしょう。FUJIFILMならではの構成です。
ミラーレスのレンズはコンパクトだね
ミラーがないから小型化できるよ
XF 18mm F2 Rの画像
このレンズはねじ込みのフードがついていますが、
レンズ自体は40mmの長さしかありません
18mmという焦点距離
18mmはフルサイズ換算で27mmに相当します。他メーカーのフルサイズのカメラには28mmの焦点距離のレンズがあります。ちょうど良い焦点距離といえます。広角であることでスナップ写真でも幅広く撮影できますし、被写体に近寄ることで表現を選べる焦点距離です。
ズームレンズの広角側の焦点距離が18mmの「XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」と比べられることが多いです。
安易に同じ18mmでズームレンズに含まれているなら手ぶれ補正もあるため単焦点レンズはいらないと思ったら単焦点レンズの良さを気づかないままです。単焦点レンズの18mmの方がF値が1段明るくて最大撮影倍率も大きいため近寄って背景を大きくぼかすことができます。
18mmでF2ってすごいよね
大きく写せるのもうれしいよ
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このレンズのいいところ
○ 明るいレンズであること
○ 最大撮影倍率が0.14で大きく写せる
○ コンパクトでとても軽い
とても軽いことはすごい利点です。場合によっては片手で撮影することもできるくらいコンパクトであることはいちばんの利点です。
○ 明るいレンズであること
この明るさはとても重要です。XF18-55mm F2.8-4 R LM OISとくらべると1段しか差がなくズームレンズには手ぶれ補正があります。XF18mm F2 Rよりも良いと感じてしまいますがF2という明るさはF2.8では表現できない写真になります。実際写真を見ないとわからないですがこの明るさは必要です。
○ 最大撮影倍率が0.14で大きく写せる
大きく写せるということは近寄って撮影できるということです。近づくほどぼけは大きくなりF2と合わせてとてもきれいなぼけになります。
これはXF18-55mm F2.8-4 R LM OISの18mmでは表現できません。
このレンズは焦点距離を見て他のレンズとくらべてしまうレンズです。
しかもよく知らないとこのレンズの良さがわからないまま過小評価をしてしまうレンズなのです。このレンズで表現できることの良さをもっと知ってみましょう。
焦点距離だけでくらべちゃ悲しいよ
近寄れてF2の明るさが利点だよね
雑誌やWEBでの評判
XF 18mm F2 Rの評判はなぜか悪いです。
先ほどのXF18-55mm F2.8-4 R LM OISとくらべられていてズームであることや同じ焦点距離があること、手ぶれ補正がありF2の明るさ分カバーできてしまうことなどあまりよくいわれていません。
いちばん悪くいわれている評価では画像中心は画質が良いが周辺部は解像しないといった評価です。
発色はすごくいいですし基本的にぼかすことが多いため周辺画質も気になりません。それよりも表現のすばらしさにいつもつけているレンズです。
軽いから撮影も楽だよ
気軽に撮影を楽しめるね
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気になる悪いところ
オートフォーカスの動作時に毎回動いてしまうことです。
一度ピントを合わせた同じ被写体なのにもう一度オートフォーカスが動くとピントの位置を最初から探そうとします。
初期のレンズであるためまだリニアモーターは採用されていないためカタカタと音がするのもこのレンズの特徴です。
1度メーカーのサポートに問い合わせをしましたがこれが標準とのことでした。
このような動作の部分は新しいレンズのほうがいいですね。
いいところも悪いところもあって楽しいね
レンズの個性と上手につきあおうね
こんな風に撮影しています
FUJIFILM X-E1 と XF 18mm F2 R で撮影
ISO100 F2 1/125秒 内蔵フラッシュ使用
エレクトリカルパレードドリームライツブルーフェアリー
FUJIFILM X-E1 と XF 18mm F2 R で撮影
ISO800 F2 1/20秒
ポリネシアンテラス レインボールアウのデザート
FUJIFILM X-E1 と XF 18mm F2 R で撮影
ISO200 F11 1/100秒
バラとあまりぼかさずにシンデレラ城
FUJIFILM X-E1 と XF 18mm F2 R で撮影
ISO800 F2 1/8秒
エレクトリカルパレードドリームライツ ニモ
流し撮りで撮影しています
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まとめ
FUJIFILM XF 18mm F2 Rのご紹介でしたが、世間の評価がきびしくされているためにそうではないことのご説明でもありました。
世間の評判を鵜呑みにしてしまうのはもったいないと思いました。
周辺画質が良くないという評価ですがなるべく近くで撮影して背景をぼかす撮影が多いわたしとしてはただの高性能レンズです。
他のメーカーのレンズとくらべてみてもAPS-C専用のレンズで最大撮影倍率が高く18mmでF2を維持しているレンズは見かけません。こんなところもいいレンズの評価とするべきかなと思っています。
自社の同じ焦点距離を含むズームレンズとくらべられてしまう悲しいレンズですが、写りも携帯性も金額に見合うレンズです。
ぜひ手に入れていただきたいと思います。
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