みなさんこんばんは。
フィルムカメラをおすすめしたいだらだらくまです。
最近のデジタルカメラは撮影を失敗しても何度でも撮りなおしができてとても便利になりました。カメラはデジタルが発売されて一般に普及してきたのは2000年くらいからでそれまでの長い歴史にフィルムカメラがあります。身近なものでは『写ルンです』のようなフィルムを使用したカメラは今でも使用されていますね。カメラ屋さんに聞いたところ今でもかなり使用されているとのことです。
デジタル全盛の時代ですのでわたしもデジタル前提でおはなしすることが多いです。しかし、今でもフィルムを大切にしていてデジタルではフィルムには勝てないと思っています。
そんなアナログなフィルムカメラのおはなしとおすすめを書いてみたいと思います。
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写真は作品
デジタルカメラにはいいところがたくさんあるのですがフィルムカメラでなくては表せないことがあります。すこしだけデジタルカメラにきびしく書いちゃいます。
1.撮りなおしができない
もちろんできるのですが、その分フィルムの枚数を消費します。しかもフィルムカメラは撮影結果はその場ではわからず現像後にはじめて見ることができます。そのため構図や露出、ピント合わせには時間をかけて行う必要があります。1枚を大切にすることが身につきます。
何枚も撮りなおしができてしまうデジタルの写真は作品というにはいい加減に感じられます。
2.明るさ表現の幅がフィルムの方が広い
フィルムの特徴でになります。デジタルカメラはィメージセンサーにレンズを通した光を当てて画像をつくります。しかし明るいところは白とびしやすく暗いところは黒つぶれしやすいのです。これがフィルムの場合は人の目で見たときに近く明るいところと暗いところを同時に撮影してもきちんと表現してくれます。
やり直しがきかないことや手間がかかりますが撮れる写真はデジタルで撮影した写真とは大きく異なります。
1枚ずつがラストチャンスだね
心に残る写真が撮れるよ
フィルムカメラをはじめるには
実はそれほど高額ではなくはじめられるフィルムの一眼レフをおすすめしてみたいと思います。今回はフルマニュアルのカメラでご説明してみますね。おはなしで出てくるフィルムはネガティブフィルムになります。
フィルムカメラにはいくつか種類があります。50年くらい前のすべてマニュアル操作のカメラとデジタル移行期にできたオートフォーカスや半オートのモードがついたカメラです。同じマウントのレンズを持っている場合はオートフォーカスが使えるカメラも良いのですが古いマニュアルのカメラはやすく手に入れることができます。
今回のおすすめでは古いマニュアルカメラでおはなししてみます。
安くて高性能がいいね
古い世代のレンズもとってもいいよ
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必要なものってなにかな?
○レンズ
○フィルム
○電池(露出計用)
露出計がない場合は露出表
○現像とデータ記録
ものだけなら3つです。意外と少ないですね。
これくらいのものでフィルムの一眼レフライフをはじめることができます。
金額はどれくらいかな?
○レンズ ¥3,000~¥6,000
○フィルム ¥400/本
○電池(露出計用)ない場合もあり ¥200~¥300/個
○現像とデータ記録 ¥1,000~¥2,000
さいしょのカメラとレンズは上手にそろえれば¥10,000しないで手に入ります。これだけでも安くはじめられそうです。露出計の電池はカメラによって露出計があるものとないものがあります。露出計がないカメラの場合は露出表を印刷して持ち歩くといいですね。露出計がついているカメラの場合は電池代が必要です。
そして撮影のたびにフィルム代がかかります。フィルムは種類も多くやすいものでは1本¥400くらいで手に入ります。そして撮影後には現像代がかかります。
予算1万円ならいいね
ちょっと貯金してみよう
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おすすめのカメラとレンズは?
今も昔もカメラとレンズの取り付け部が合わないと装着できません。
今はメーカーごとに取り付け部(マウント)がちがいます。しかし、昔のカメラでは共通のマウントがありました。プラクチカマウント、M42マウントなどと呼ばれているマウントです。
さいしょはカメラです。
○FUJICA ST801
○FUJICA ST701
FUJICA ST801
シャッター速度1/2000秒まで切ることができます
FUJINONレンズを使用することで開放測光ができます
ピント合わせは水平のスプリットタイプスクリーンです
そして内蔵の露出計はファインダー内でLEDが光るタイプです
ASAHI OPT PENTAX SPOTMATIC
スポットマチックという名前ですがスポット測光ではありません
フィルム巻き上げレバーが金属製で操作しやすいです
シャッター速度は1/1000秒までとなりピント合わせはマイクロプリズムです
安さを優先しましたので、3機種とも古いカメラです。この3機種が中古でお求めやすく市場にも多くあります。ASAHI PENTAXはもちろんPENTAXの前身です。FUJICAはFUJIFILMの前身ですね。もう少し調べていくとドイツなどの海外のカメラも手に入ります。以外と状態が良いものが多いので調べてみてください。
FUJICAのカメラはピントの合わせかたがスプリットスクリーンといって○の中央に横線ーがあり、被写体が左右にずれています。フォーカスリングをまわすとずれが中央に集まり
ぴったりな位置に合わせるとピントが合うスクリーンです。
オークションや中古販売店で販売されています。
露出計がきちんと動いているものを購入しましょう。
次にレンズです。おすすめは1つです。ASAHI PENTAX 55mm F1.8という単焦点レンズです。昔はズームレンズはほとんどありませんでした。昔のレンズだから写りが悪いなんていうことはなく今のレンズでも追いつけないくらいのすばらしいレンズです。
M42マウントは50mm付近が安く手に入ります。マルチコーティングされているレンズがいいですね。ASAHI PENTAXの55mm F1.8の中には黄色く変色しているアトムレンズという放射能を発するレンズがあります。これは避けたほうがいいかもしれません。
変色と放射能は避けたいですよね。
ASAHI OPT SUPER MULTI COATED TAKUMAR 55mm F1.8
ASAHI OPT SMC TAKUMAR 55mm F1.8
ASAHI OPT SUPER MULTI COATED TAKUMAR 35mm F3.5
このM42マウントは非常に多くのメーカーが採用していました。ドイツのCarlZeissのとても写りがいいレンズも使用できます。¥10,000を超えてしまいますが、あこがれのレンズですね。
ステキなカメラを選びたいね
いろいろなカメラがあるよ
露出計?
カメラに内蔵されているものと外部露出計についてご説明です。ファインダーに設置されていて撮影したい場所にレンズを向けると設定により針が振れるしくみです。これを中央に合うようにするか少しプラスの明るめに撮影するといいですね。
露出計がないカメラ(壊れてしまっているカメラ含む)では外部露出計が必要です。
何万円もする露出計がありますが、スマートフォンのアプリケーションで露出を測ってくれるものを使用することでも代用できます。
もしくは露出表というものを印刷したりスマートフォンで写真を撮り画像として保管しておくことでその場で参照できます。
最初は露出表でいいよね
露出の変化も勉強してみよう
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フィルムカメラの魅力フィルムカメラのいいところ
撮影できる枚数が限られていますね。これは欠点にもとらえられますが、1枚を大切に撮影することをやしなう利点ともいえます。この1枚を大切にする中にはカメラの設定も含まれます。ISO感度はフィルムで決まりますが、シャッター速度、F値ピント合わせなどこれだけでもさいしょはすごく時間がかかります。
くりかえして撮影すると自然と設定が身につきます。
写真としてはデジタルカメラが色の補完であったり、画素にもとづくドットの組み合わせで表現されますが、フィルムの写真はもっとやさしい表現をしてくれます。
さらに、ラチチュードといいますが、明暗差を表現できる範囲がデジタルカメラよりも広いです。デジタルカメラでは白とびや黒つぶれしてしまう状況でもフィルムならしっかりと撮影できます。そしてネガティブフィルムにはデジタルカメラと大きな違いがあります。デジタルカメラは暗めに撮影してRAW現像で明るく調整できました。ネガティブフィルムは暗い方に弱く露出オーバーに強いのです。3段近くオーバーで撮影してもきちんと現像することができます。迷ったら明るめに撮影しましょう。
フィルムの特徴も勉強したいね
まずはネガティブフィルムだね
撮影を楽しみましょう
ASAHI OPT SUPER TAKUMAR 50mm F1.8 と FUJICA ST801 で撮影
東京ディズニーランド トゥーンタウン
ASAHI OPT SUPER TAKUMAR 50mm F1.8 と FUJICA ST801 で撮影
東京ディズニーランド ワールドバザール スイートハートカフェ
フィルムは写ルンですしか使ったことがないという方もピントを合わせて、露出の設定をした高画質な写真を撮影できます。フィルムカメラにはさらに深い世界が待っています。
さらに写真撮影を楽しんじゃいましょう。次回は操作や撮影のおはなしをしてみたいと思います。
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