みなさんこんばんは。
写真に深みを出す「ななめからの撮影」のおはなしをしたいだらだらくまです。
写真を撮影していてもう少し奥行きの表現を出したいと思ったことはありませんか?
写真は基本は2次元です。
その2次元の中で奥行きを表現することで写真に立体感が出てきます。
立体感がななめから撮影することで表現できます。
写真が上手になること間違いなしです。
それではななめからの撮影のおはなしをしていきます。
スポンサーリンク
写真の立体感
写真の立体感とは何をいうでしょう。
絵画でもそうですがいくつかの方法があります。
○ コントラスト
○ 色
○ ぼけ
この4つで表現できそうです。
コントラストは強くすると色の分離が激しくなります。
コントラストが高いと平面的になります。
同時に色も同じで濃すぎる色は立体感を出しづらいです。背景の色と分けて立体感を出していくことになります。
カメラの撮影の時にできることは遠近感の表現とぼけになります。ぼけていくと遠く感じられます。
そして遠近感を表現することがななめから撮影することです。
コントラストや色で遠近感がなくなってしまう場合がありますのでいっしょに考えたいですね。
コントラストは薄めがいいな
コントラストが強いと色がなめらかにならないね
ななめから撮影
ななめから撮影することで遠近感を出すことが可能です。
ある平面的な被写体を撮影したとします。
正面から撮影したら平面写真ですね。
でもななめから撮影したときは奥行きがあるように表現できるのです。
これは横一面ではなくななめから撮影することで平面だったものが奥に表現できるということになります。
この奥行きを作り出すことが大切です。
とくにななめから撮影したときに自然につながっていることがとても重要です。
カメラに慣れてきたらやってみたいね
写真に奥行きを取り入れたいね
正面から撮影すると平面です
ななめから撮影すると同じ物でも奥行きが得られます
CANON EOS 6D と TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(A007)で撮影
ISO3200 F2.8 1/20秒
ディズニーシー ロストリバーデルタの橋
スポンサーリンク
ぼけと合わせた表現
ななめから撮影する時に欠かせないのがぼけです。
ななめから撮影すると自然に遠くなります。
その時にピントを当てたところから背景または前景がゆるやかにぼけることでさらに大きな遠近感が表現できます。
遠近法で遠くのものは小さくなりますが、はっきりと撮影しては距離感がつかみづらいです。実際の状態を知っている場合はわかるのですが、2次元での表現ですので初めて見た人は遠くのものではなくてただ近い小さいものと捉えてしまいます。
溶けてしまうほどのぼけではなくて、ゆるやかにぼけていく表現でさらに遠近感がでます。
目でみるとレンズとは違ってぼけないね
目で見ている時に意識していない部分をぼかすといいよね
CANON EOS 6D と TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(A007)で撮影
ISO3200 F2.8 1/125秒
もともと奥行きがあるオブジェですがぼけを入れることで立体感が表現できます
見たままの写真とぼけの表現
写真撮影には見たままの状態を写真にするという写実主義があります。
その場合は見た状態と違うように写ってしまうのはまちがいになります。
ではF値を小さく絞りを開けて撮影した時にぼかした写真はどうでしょう。
まず、人の目は写真のようにぼけません。
これはレンズを通して撮影しているので人の目と違うのはしかたありません。
レンズを使ってぼけを取り入れた撮影は人の目に例えると「集中してみている周りのあやふやなところをぼかして表現」しているともいえます。
見たままに撮影しようとすると焦点距離も限られます。
しかもぼけないように撮影するしか方法がなくなります。
この先は水掛け論になりますが、カメラで撮影した写真は実際の見た目と違っても良いと思います。
ただし色の加工や撮影後の調整は極力少ないほうがいいと思っています。
人の目は見た状態で奥行きを感じられますが、写真になるとぼけなしでは平面的です。
人の目の奥行きを感じる部分をぼけで表現できれば良い写真になると思います。
ちょっとぼける感じがいいよね
写真の表現をくずさない程度のぼけにしたいよね
CANON EOS 6D と CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZE で撮影
ISO3200 F2 1/50秒
ななめから撮影してぼかすことで背景も多く入れています
ホワイトバランスも少し赤みを残すことで雰囲気を作っています
スポンサーリンク
ななめからの撮影は奥行きだけではありません
風景ではななめからの写真はとても有効です。
では風景にしか使えないかというとそうでもありません。
良い例が人の撮影です。
正面から撮影するとただの記録写真です。
背景を考えて撮影すると写真に状況が加わります。
人をななめから撮影することで写真に意図が加わります。
ななめから撮影することで見えない部分に想像力がはたらきます。
見る人に写っているところ以外を想像させるすばらしい写真になりますね。
写真から何かを想像できると楽しいよね
慣れてきたら構図も考えたいね
CANON EOS 6D と EF85mm F1.8 USM で撮影
ISO3200 F1.8 1/25秒
オブジェですがななめから撮影することで2人の目線の先が気になります
背景ぼけのおかげで目線もオブジェに向きます
CANON EOS 6D と オールドレンズ LZOS JUPITER9 85mm F2 で撮影
ISO100 F2.8 1/800秒
かぼちゃの視線の先が気になる写真になりました
古いM42マウントのレンズをマウントアダプタで使用しています
まとめ
なだらかな奥行きの表現ができる「ななめ撮影」のおはなしをしてみました。
すべての写真を正面から平面的に撮影していることはありませんが、意図的にななめから撮影してみようと思うことはとても大切です。
奥行きの表現とは違いますが、ななめからの撮影で効果的なのは人や物の撮影です。
同じ被写体でも見え方が違いますし、ななめから撮影することで表情など特徴的にとらえることができます。
撮影をしていると同じような写真になってしまいがちです。
そんな時はななめからも撮影してみると写真の表現は大きく広がります。
ななめからといっても角度やぼかし具合でも写真は大きく違いますので、いい写真に出会えるように撮影してみましょう。
注意点はななめ撮影を意識しすぎて逆に同じ写真になってしまうことです。
角度や絞りなどいくつかの要素が加わるため良い表現ができるようにしてみましょう。
今回の写真は夜のものが多くISO感度が高めです。
昼間の撮影でぼけを入れるならISO感度は低く、F値を小さく、シャッター速度は速くする必要があります。
設定が間に合わずに露出オーバーには注意しましょう。
コメント