みなさんこんばんは。
ぼけの量を表現したいだらだらくまです。
ぼけはどのように変化するのか気になると思います。
F値、撮影距離、被写体と背景で大きくぼけは変わります。
今回は実際の写真で表現してみたいと思います。
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ぼける量の変化
ぼけの量はいくつかの要因で変化します。
○被写体までの距離
○被写体から背景までの距離
○レンズのF値
レンズのF値が小さいほどぼけが大きくなります (F1.4やF2など)
○被写体までの距離
被写体までの距離が近いほどぼけが大きくなります
レンズの最短撮影距離に依存します
正確には最大撮影倍率が高いほど近づけてぼけの量も多くなります
○被写体から背景までの距離
被写体から背景までの距離が長いほどぼけが大きくなります
離れるほど背景が小さくなりますので注意
この3項目で変化していきます。
その要因が絡みあってぼけが変化していきます。
全部いっしょに考えるとむずかしいですね。
撮影したいものがあったときに背景までの距離は固定のものの場合は変えられそうにありません。
ぼけの量の要素として覚えておいてください。
レンズのF値と被写体までの距離をみてみましょう。
2つのレンズがあり、同じ焦点距離で同じF値で考えてみます。
このとき、被写体までの距離が近いほどぼけが大きくなります。
しかし、どこまでも近よることはできません。
F値でのぼけの変化
F値が小さいほどぼけやすくなります。
ここではF値によるぼけの変化を写真にしてみました。
CANON EOS60D と SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM で撮影
CANON EOS60DはAPS-Cサイズのセンサーです。
レンズはSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMで開放F値が1.4で
最短撮影距離は45cmになります。
チケットから後ろにある30周年のマップまで約10cm
チケットから上海ディズニーランドのパンフレットのマリーまで約20cm
チケットからダッフィーのリースまで50cmとなります。
写真をクリックすると大きく表示できるよ
ぼけの変化をくらべて見てね
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
F8.0
F11
F16
F1.4ではチケット以外はすべてぼけています。
F4.0で30周年マップが具現化します。
F8.0でマリーパンフレットが被写界深度に入ります。
F16になるとダッフィーのリースがやっと被写界深度に入ります。
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ぼけの変化からわかること
ぼけの写真がありますので、レンズのぼけについて間違いやすいことを書いてみます。
○F1.4で最短撮影距離で被写体の10cm後ろのぼけ
F1.4ならとけるようにぼけることを想像してしまいますが被写体の10cm後ろでは大きくはぼけません。30周年のマップは文字もわかる程度のぼけです。
○50cmまで近づいて撮影したとき50cm後ろのぼけ
非常に大きくぼけます。
50cmまで背景が離れるとF8まで絞ってもまだぼけています。
ぼけすぎてしまうことを考える必要があります。
カメラと被写体の距離、被写体と背景の距離でぼけが大きく違うことがわかります。
ぼけにくい状態とぼけすぎてしまう状態があることを知っておくと、これからの撮影に役に立ちますね。
ぼけを小さくする方法
ぼけを小さくする(ぼけにくくする)には3つの方法があります。
○背景を遠すぎないように壁の前で撮影する
○F値を大きくする
その場から離れずにぼけをおさえたいときはF値を大きくしましょう。
まわりが暗くF値は低いまま撮影したいときは被写体から離れて撮影しましょう。
最近のカメラは画素数が多めです。
あとからトリミングするとぼけにくい状態になっています。
写真を見てもらったらぼけの部分がちゃんと写っていないよって言われたよ
ぼかさないほうがいいこともあるよね
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ぼけのまとめ
文字にすると最初に書いた3つで表現できます。
遠い撮影距離 ぼけにくい
大きいF値 ぼけにくい
遠い背景 ぼけにくい
文字だけでしたら簡単に見えてしまうのですが実際の撮影では思った通りの表現はむずかしいです。
今回は後ぼけを例に書いてみましたがもうひとつ前ぼけというカメラと被写体の間にあるものをぼかす表現もあります。
ぼかすことはとてもきれいな表現ですが主題となる被写体に目線を集める手段です。
表現のひとつとして活用していくとよい写真となると思います。
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