オートフォーカスの性能と能力の豆知識

AFセンサーモジュールへの光 0.すべて

みなさんこんばんは。

今回はオートフォーカス(AF)についてのおはなしを
してみたいだらだらくまです。

AFは便利な機能です。
現代のカメラではAFが主流でマニュアルフォーカス(MF)専用の
カメラはほとんどありません。

AFは大変便利な機能でありながら使いこなすのは
工夫が必要だったりします。

AFの点数や機能を理解して使用できたほうが
ピントが合ったよい写真を撮ることができますね。

AFのおはなしはすごく長くなりそうです。
今回は一眼レフのAFについて
おはなしをしてみたいと思います。

スポンサーリンク

AFのセンサー

一眼レフのAFはミラーの下にあるAFモジュールで行います。
ファインダーに像を見せるためにミラーがありますが、
ミラーは半透明となっています。
ミラーの下側にはハーフミラーというミラーがついていて
AFモジュールに像を導きます。

これはあまり知らない方もいらっしゃいます。

AFは独立したセンサーがありカメラの下部にあります
はじめて知るかたもいらっしゃると思います
AFセンサーモジュールへの光

位相差AF

一眼レフでは位相差AFという方式を使っています。
これは一眼レフ専用のAFです。
線のAFセンサーでずれを検出してピントを合わせます。
横線のラインは縦のずれを検出しますが、
横のずれの検出はできません。
そのため横線と縦線のセンサーを同時に配置した
クロスセンサーなどを用いて精度をあげています。
※SONYの最近のAマウント機は液晶ファインダーで
ありながら位相差AFを使用しています。

スポンサーリンク

一眼レフのAFの点数

一眼レフのAF機能を見るときには
AFできる場所の点数を見るといいでしょう。

基本的には点数が多いほど使いやすいAFとなります。

この点数は世代が新しくなるほど多くなり
上級機になるほど多くなっています。

特に入門機に分類されるカメラでもAFの点数が
数倍ちがうこともあります。

点数が少なくてもそのカメラが欲しい場合や
中央だけAFができればよいなどの割り切りができるとき以外は
なるべく多いAF点数のカメラを選ぶといいですね。

カメラを選ぶときやしたい撮影をする上では重要な要素です。

AFがはたらく仕組み

AFはどのようにピントを合わせているでしょうか。

基本的には縦の線と横の線で合わせています。
説明書やカタログにAFセンサーが「縦線検出」と書いてあったら
横ラインのセンサーです。
横ラインのセンサーは縦線がずれているのを検知して合わせることが
できるわけです。

「横線検出」となっていたら
縦ラインのセンサーです。
縦のラインだからこそ横線を検出できるんですね。

それでは縦のラインが並ぶ場所を「横線検出」の縦ラインセンサーで
AFしたらどうなるでしょうか。
この場合はAFは迷ってしまい検出できません。

そして高性能なセンサーとして縦線と横線の両方を検出できる
クロスセンサーがあります。
現在の一眼レフでは最低1つ以上あると思います。

クロスセンサーが多いカメラはいろいろな被写体を
撮影するうえでとても優位になります。

だらだらくま
だらだらくま

クロスセンサー覚えたよ

ぺん先生
ぺん先生

どこがクロスセンサーか知っておくといいよ

9点AFセンサー

スポンサーリンク

さらに深いセンサーの能力

ラインセンサーよりもクロスセンサーがすごいことは
わかっていただけたと思います。

上の項目ではなかったセンサーの能力があります。

それぞれのAFポイントには「縦線検出」や「横線検出」と
クロスセンサーという検知の方式以外に明るさによる精度を高める
AFポイントがあります。

AFポイントにF値(光束)によるセンサーの能力の差があります。
CANONのカメラでは基本はF5.6対応のものとF2.8対応のものがあります。

F5.6対応というセンサーはレンズの開放F値がF5.6までAFできますという
センサーです。
そしてF2.8対応のセンサーもあります。
これはF2.8の広い光束を利用してAFし、精度をさらに高めるということです。

球面収差によりF2.8とF5.6ではピントが合う位置が違います。
そんなときにF2.8よりも明るいレンズではF2.8のセンサーでAFしたほうが
正確なピントを得られるからです。

それではすべてF2.8のほうが良いのではないかと思いがちです。
その場合F2.8より暗いレンズではAFが対応できなくて
AFできないセンサーになってしまいます。
そのためF5.6のセンサーと同じ場所にF2.8のセンサーがあり
F2.8よりも暗いレンズの時はF5.6でAFできるようになっています。

CANON EOS KISS X7 , X9では「縦線検出」や「横線検出」
周辺部のAF測距点はF5.6対応のラインセンサーです。
中央の1点はF5.6対応のクロスセンサーでさらに
F2.8の縦線検出の能力を持っています。

クロスセンサーであるため、中央のAFポイントがいちばん優秀です。
さらにF2.8よりも明るいレンズのときは中央の1点が
最高のAFポイントとなります。

ぺん先生
ぺん先生

F2.8のセンサーは広い光を受けられるよ

だらだらくま
だらだらくま

F2.8よりも明るいレンズが欲しくなっちゃうね

カメラの設定でF8に設定してもAFはレンズの開放F値で行います。
絞り羽根が閉じるのは撮影する瞬間です。
F8などの絞った設定をしてもセンサーの能力が落ちるわけでは
ありませんのでご安心ください。

高機能機種のAFポイント

入門機でも上位のEOS KISS X9iと中級機種のEOS 80Dや
フルサイズのEOS 6D MarkⅡで採用されるAFポイントはさらに優秀です。
AFポイントの数が45点あり隙間がありません。
追尾方式の場合や左右の微調整の時にもこれだけ多いと安心して撮影できます。

このクラスになるとすべてのAFポイントでF5.6対応のクロスセンサーです。
すべての測距点がすごいですね。
そして中央の1点はF2.8対応の斜めのクロスセンサーです。
F2.8のセンサーもクロスポイントになっているためさらに精度が高いのです。

もうひとつ利点があり、F8というさらに暗い光束にも対応しています。
基本は中央の1点ですが、レンズにより27点でF8のAFが可能です。
F8というAFレンズはありません。
しかし焦点距離を伸ばすためのエクステンダーを使用するとF値が1段落ちます。
それによりF8での測距が必要になります。

これも新しいAFのすごく良い特徴です。

だらだらくま
だらだらくま

どんどん進化しているね

ぺん先生
ぺん先生

みんないい写真を撮りたいもんね

45点 AFセンサー
中央はF2.8 F5.6 F8対応
45点AFセンサー

スポンサーリンク

まとめ

AFが高性能なカメラほどいろいろな被写体を撮影しやすくなります。
点数が多いほどむずかしい被写体も撮影できると思ってください。

トータルでのAFの判断はレンズとの組み合わせになります。
もちろんAFが速い良いレンズを使用したほうがいいですね。

今回おはなししました測距点のクロスセンサーや
F値で表される光束での測距などを知っておくと
これからカメラを購入するときの選ぶ要素になってくると思います。
また、お持ちのカメラの場合はAFをしかたを見なおす
情報になるかもしれません。

最近ではMFで撮影することはほとんどなくなってきています。
ファインダーから得られるピントの山も見づらくなりました。
それもAF重視にしたからだと思っています。

カメラのAFの能力が高いほど良いと思います。
そして多彩なAF機能を使いこなしてこそ
カメラの機能を活かした撮影ができますね。

今度はAFのモードや使い方なども書いてみたいと思います。

おすすめのリンク
おすすめのリンク
0.すべて5.0カメラ5.2カメラの知識オートフォーカス
おすすめのリンク
シェアする
daradarakumaをフォローする
ディズニーと写真とカメラ日記

コメント