みなさんこんばんは。
逆光時の撮影についておはなししたいだらだらくまです。
みなさん逆光のときに上手に撮影できなかったなど苦い経験はありますか?
逆光のときには真っ暗になってしまうというおはなしはよく聞きます。
とくに撮影の知識がまだないときには対処法なども困ってしまいますね。
今回はなぜ真っ暗になってしまうのかと対処法をおはなししてみたいと思います。
スポンサーリンク
逆光の意味
撮影しようとしている被写体の後ろから
太陽光やすごく強い光があることを逆光といいます。
単純なのですがなぜ暗くなってしまうのかの理由と
対処法を知るためには正面から強い光がある意味を知ることが
とても重要です。
逆光に対してのカメラの補正
逆光のときに暗くなってしまうというのは
撮影モードが自動露出のP,A(Av),S(Tv)のときにおこります。
もちろんMモードでもISO感度がオートだった場合は暗くなります。
これはカメラが明るさを自動で決めるからなのです。
そしてその方法は色を18%のグレーに合わせようとするからです。
そのため白いものは暗くしてグレーにしようとしますし、
黒いものは明るくしてグレーに合わせようとします。
明るいときは通常の明るさで写そうとしますし、
この白いものをグレーにする理屈も暗くなる原因です。
ISO感度、絞り、シャッター速度すべてマニュアルのときは自動で暗くなることはありません。
きれいに写る設定をしてあげましょう。
マニュアルなら自動で変わらないよね
露出バーは動くから注意だね
スポンサーリンク
被写体はさらに暗い
ここからは逆光に対してすこし詳しい内容です。
逆光で暗くなるのはわかりますが、
光だけで見てはいけません。
被写体を見てみましょう。
逆光のときに自動露出で撮影すると
逆光の明るさを制御されて背景は少し暗めになります。
被写体はもちろん暗くなります。
でも実際の被写体の明るさはどうでしょう。
被写体には前から光があたっていないためすごく暗い状態なんです。
逆光の明るさをおさえての露出で被写体を撮影するため
さらに暗くなってしまうのですね。
これが逆光のときに真っ暗になってしまう理由です。
明るいのはまわりの光だけです
被写体の光が当たらないところは暗い場所です
カメラの露出の例
撮影するときの設定はA(Av)モードでISO400、F5.6でご説明します。
○明るい逆光で測光したとき
ISO400 F5.6のときに1/4000秒くらいになります。
カメラは逆光が明るすぎることで通常の明るさにしようとします。
逆光の色が白いため、さらにグレーよりにします。
逆光の空も暗くしようとする働きがあります。
○被写体の家で測光したとき
ISO400 F5.6のときに1/125秒くらいになりそうです。
家の色や実際の明るさでもシャッター速度は変わりますが、今回はカメラが決めたシャッター速度は1/125秒にします。
このように明るい場所と暗い場所では約5段も明るさの差があるのです。
まわりの逆光の光で測光されてしまって家を1/4000秒で撮影することになり明るさが足りず真っ暗になりますね。
これが露出をもとにした数値での解説です。光の部分と影の部分で数段の露出差になります
明るく撮影したいな
次の項目で解説だよ
スポンサーリンク
対策その1 測光
みなさんカメラの測光モードはどうなっているでしょうか?
測光モードをご紹介します。
メーカーごとに呼び方がちがったり、独特の測光がありますが、どのメーカーにもありほとんどが以下の3つで間に合います。
○中央部重点測光
○スポット測光
○多分割測光(評価測光、マルチパターン測光)
ファインダーから見えている全体で測光
明暗差が激しいときは思った通りの明るさにならないことがある
○中央部重点測光
中央近辺の明るさで測光したい場合に使用
多分割測光の範囲を中央近辺にしたイメージです
○スポット測光
中央の1〜2%の部分で測光する方法です。
カメラによっては中央だけでなくオートフォーカスの
測距点で測光できる機種もあります。
明暗差が激しいときに明るさを表現したい被写体だけを
測光できる機能です
きっと多分割測光になっている場合が多いと思います。
とても使いやすく優秀なモードですが、
逆光のときにはむかないモードです。
こんなときに使用するモードはスポット測光です。
逆光に左右されずに被写体に対して適正な露出が得られます。
しかし、適正な露出を得られるのは被写体だけで
背景は真っ白になってしまうことは覚えておきましょう。
測光モードは数種類あります
多分割測光とスポット測光は覚えてみましょう
スポット測光で明るいところと
暗いところを測ってみるといいね
うん がんばってみるよ
対策その2 フラッシュ
被写体が暗いならこちらから光をあてて適正な露出にしようという方法です。
この方法は逆光の明るさに対してこちら側からも光を発して明るさを調整するため背景も白とびせずに撮影することができます。
しかし、簡単にできることではなく外付けフラッシュの購入や使い方など多くを覚る必要があります。
さいしょはオートでもいいのかな?
だいじょうぶだよ
外部フラッシュがほしいところだね
スポンサーリンク
まとめ
逆光について解説してみました。
それでもカメラの設定や露出の理屈を知らないと
むずかしいことです。
さいしょは以下の4つを覚えてください。
○逆光では多分割測光のときは被写体は真っ暗になる
○簡単な対策はスポット測光で被写体に中央でピント合わせ
○明るさが足らない被写体は暗いためISOは上げた方がよい
○最終的にはカメラの露出補正
フラッシュはそれなりに高価ですので必須とはいえません。
被写体を適正な明るさで写せるようにすることを優先しましょう。
なるべく被写体を大きく写して逆光の光が入らないようにすることも大切です。
逆光の撮影では色が変になることやピントが合いづらいなど問題点も多くあります。
それでも逆光のときにしか撮影できないすばらしい写真があるのです。
ぜひみなさんもがんばってみてください。
みぢかなところで練習してみるといいと思います。
CANON EOS KISS X7 と SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM で撮影
ISO100 F2 1/1000秒
ディズニーシーのケープコッドの逆光の黄色いバラ
バラに露出を合わせて撮影
CANON EOS 6D と MAMIYA SEKOR C 80mm F2.8 で撮影
ISO100 F5.6 1/200秒
草花に露出を合わせ背景は逆光のため飛び気味
コメント