みなさんこんばんは。
ホーンテッドマンションでの撮影のおはなしをしたいだらだらくまです。
みなさんディズニーランドのホーンテッドマンションはお好きですか?
このアトラクションは不思議なトリックが多く使われていて本当の幽霊に見えたりゲストを楽しませてくれます。
アメリカから日本に渡ってきた開演当初からあるものが色あせずに今も楽しませてくれることがおどろきです。
それではこのホーンテッドマンションの中を撮影したことがありますか?ここでは「フラッシュは使用しない」「液晶画面を使用しない撮影」にかぎり撮影することが可能です。
ファインダーがない通常のカメラやスマートフォンでは撮影することができません。高感度までISO感度をあげられるファインダーがある一眼レフやミラーレス一眼ならなんとか撮影できるかなと思います。
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撮影場所と難易度
ホーンテッドマンションでは撮影場所を3か所にわけることができます。
② バギーに乗るまでの最初の部屋とストレッチングルーム
③ バギーに乗ったあとのマンションの中
①の途中にはお墓や植物、ホーンテッドマンションの外観を撮影することができます。ここはどんなカメラでも撮影可能ですし難易度もとても低いです。できれば妖しさを出すために少し暗めに撮影するといいかもしれません。
フィルムカメラ WIRGIN EDIXA FLEX と Angenieux 35mm F2.5 Type R1 で撮影
ISO100 F5.6 1/200で撮影
ホーンテッドマンションの外観をフィルムカメラで撮影です。
冬のホリデーナイトメアーの時の外観です。
CANON EOS 6D と TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD(F012) で撮影
ISO100 F2.8 1/1000秒
館に入る前に見えるお墓です。並ぶ列から雰囲気が出ています。
②の最初の部屋は真っ暗になったとき以外は年老いる肖像画を撮影できます。次のストレッチングルームは伸びていく絵など撮影できるものがいくつかありますね。全体を写すには広角レンズや魚眼レンズが必要ですがISO感度をあげることでキットレンズでも撮影できると思います。そのかわりシャッター速度はとても遅くなりますので手ぶれに注意しましょう。スマートフォンやコンパクトデジタルカメラではむずかしいと思います。ここでは高感度が使える一眼レフやミラーレス一眼がほしいところです。
CANON EOS 1Ds MarkⅢ と EF50mm F1.2 L USM で撮影
ISO1600 F1.2 1/100秒
今回の写真はNightmare Before Christmasのジャックですが、通常は年老いて骨になる肖像画です。
③バギーに乗ったあとは持っているレンズや機材にも条件がつくほどむずかしいです。良い機材を持っていてもここでは撮影に苦戦すると思います。今回はここのおはなしをしていきたいと思います。
暗くても写せるカメラ
ISO感度は最低でも6400、できれば25600まで設定できるカメラがいいと思います。25600になると多くのカメラが拡張感度といい数字ではなくHなどの表示になると思います。画質はどうしても荒れると思いますがとても暗い中でこちらも動いているため必要な機能です。
最近はとても暗くてもAFが合焦するカメラも出てきています。必須とは言いませんがあるといいですね。
さいしょは撮影しないで見てみるよ
撮影するにはシーンを覚えることも大切だね
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明るいレンズ
ズームレンズではF2.8のレンズは明るいといわれますがここではもっと明るいレンズが必要です。これよりも明るいレンズは一部を除き単焦点レンズしかありません。
F1.8できればF1.4のレンズがあるといいと思います。
持っているレンズのF値を確認だね
安いF1.8のレンズがいいかも
基本設定
ここでのおすすめは露出はマニュアルです。撮影した状態で適正な明るさにしたいならISO25600 F1.4 1/60くらいが適正な露出だと思います。
それでも暗いと思う場所があります。初期の目線がついてくる絵画の通路やピアノがある場所が暗いですね。そのときは1/40秒や1/30秒にする必要があります。逆に水晶のマダム・レオタの顔を移したかったら1/250秒や1/500秒に速くする必要があります。
アトラクション中は撮影結果も見られないのが残念なところです。
CANON EOS 6D と TAMRON SP 17-35mm F2.8-4 Di で撮影
ISO102400 F2.8 1/20秒 焦点距離 19mm
舞踏会の様子です。多くの亡霊が写っています。ここでは広角レンズを使用しています。F2.8のためISO感度を最大拡張の102400まであげて撮影しています。
25600で撮影してソフトで2段増感現像でもいいですね。
マニュアル露出(Mモード)だよね
露出は固定のほうが撮りやすいよ
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フォーカス
フォーカスを合わせることが何よりも大変かもしれません。暗くてもAFが合うカメラなのに時間がかかってしまって合わずにすぎてしまうことが多いと思います。
バギーに乗った状態での撮影でいちばんおはなししたかったのはこのフォーカス合わせなのです。さてそれではどのようにしたらよいのでしょうか?答えはかんたんです。MF(マニュアルフォーカス)を使うことです。ちょっと説明が必要ですがある程度の位置にAFでピントを合わせておいてそのあとMFにスイッチを変えてしまうのです。
AFの場合は通常ピントが合わないと(カメラがピントが合ったと判断)シャッターが切れないようになっています。そのためMFならいつでもシャッターが切れるのです。
はじめてMFを使うかも
AFを使ってちょうどいい位置に固定する感じだよ
ピント合わせかた
それではピントの合わせ方です。とってもおすすめの方法です。
ホーンテッドマンションに入って最初の部屋でに部屋の中央に立ちます。そこから老化して老いていく肖像画にピントを合わせます。撮影してきちんと写真を確認してピントが合った写真が撮れていたらAFのスイッチをMFに切りかえます。このあとはピントリングにはさわらないようにします。もしテープを持っていたら動かない場所といっしょに貼ってしまうと確実です。
これには理由があります。バギーに乗って見えるのはほとんどが2mから2.5mくらいなのです。この肖像画もそれくらいの位置からピントを合わせているのです。すべてにピントが合うわけではありませんがほぼまかなえると思ってもらえると今まで撮影できなかった場所が撮れるようになります。
CANON EOS 6D と TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD(F012) で撮影
ISO6400 F1.8 1/60秒
部屋の中央付近からこの肖像画にAFでピントを合わせます。
その後MFに切りかえましょう。できればテープでピントリングを固定したいですね。
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固定ピントの活用
今回おはなしをしたピントを合わせたらMFにしてしまう方法は別の撮影からの応用です。例えばプロジェクションマッピングのようにスクリーンのため動かない被写体のときはこの方法が活用できます。映像はすごく速く変わってしまいますね。狙ったときにシャッターを切りたいためMFにしています。
風景で遠くを撮影するときもピントを合わせたあと構図を週種類撮影したいときはMFに変えてしまいます。もともと無限遠∞の場合はピントは変わりませんので気にしなくてもいいという手軽さもあります。
CANON EOS 6D と TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD(F012) で撮影
ISO25600 F1.8 1/30
この写真の撮影場所はバギーが回転してしまうためとてもむずかしいです。
ときどき亡霊のいたずらでバギーが停止します。この写真は停止中に撮影したものです。
※ホーンテッドマンションのバギーはすべてつながっています。
お身体の不自由な方がいらっしゃる場合は乗降時に止める必要があります。それで全体が少し停止してしまうのです。
さらに写真をよくするために
ISO感度を高めると画質が落ちますね。また明るくしたいためにシャッター速度を遅くするとぶれてしまいます。これを解決するにはパソコンでRAW現像をします。もちろんRAWでの保存が必要です。
カメラでISO感度を25600まであげるとノイズが目立ちます。できる限り低い感度で撮影したいですよね。そして手ぶれや被写体ぶれが起こるシャッター速度では満足な写真になりません。
そんなときは先ほどのISO25600 F1.4 1/60秒から対策するとISO12800 F1.4 1/125秒やISO6400 F1.4 1/60秒で2段暗く撮影しておいてパソコンの現像ソフトで2段明るさを持ち上げる方法が使えます。
このほうがノイズが少なくきれいな写真になります。またはノイズリダクションを強めにかけることもできますね。なんでもRAW現像にたよってしまうのは間違いだと思いますが仕方なく対策するにはとても有効な方法です。
調整してRAW現像してみると写真がよくなるよ
暗いところはソフトに頼るのも必要だね
まとめ
一眼レフやミラーレス一眼を購入してホーンテッドマンションで撮影してみて失敗したかたも多いと思います。わたしの方法がすべてよいとは思いませんが、まったくシャッターが切れずにアトラクションが終わってしまうよりもいいのかなと思います。
ぜひノイズや少しピントがずれていることを気にせずにアトラクションを写してみてください。
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