みなさんこんばんは。
APS-C用単焦点レンズの紹介をしたいだらだらくまです。
今回ご紹介したいのはSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM です。
現在は30mm F1.4 DC HSMというレンズが発売されていて今回ご紹介したいレンズの新型になります。名前の違いはEXがあるか無いかです。少しだけご注意ください。
APS-Cセンサーのカメラに対して30mmはベストな標準レンズです。
昔のフイルム時代から50mmのレンズが標準レンズといわれています。
CANON以外のAPS-Cのカメラは換算焦点距離が1.5倍計算になりますので、通常ある焦点距離35mmが52.5mmとなり適応できています。
CANONの場合は換算焦点距離は1.6倍する必要があるため35mmでは56mmになってしまいます。
CANONの場合は1.6倍になりますので今回ご紹介の30mmのレンズはフルサイズ換算焦点距離48mmとなりちょうど良い焦点距離です。
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レンズの詳細
30mm F1.4 EX DC HSM | |
---|---|
レンズ構成 | 7群7枚 ダブルガウス型 |
絞り羽根枚数 | 8枚 |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 40cm |
最大撮影倍率 | 0.096倍 |
フィルターサイズ | ⌀62mm |
最大径×全長 | ⌀76.6mm×59mm |
質量 | 400g |
希望小売価格 | ¥55,000 |
焦点距離30mmのAPS-C専用のレンズです。
レンズの構成はダブルガウスタイプでぼけもきれいなレンズです。
F1.4と明るいレンズのため、暗いところでもISO感度をあげることなく積極的に撮影できます。
絞ることで解像度が上がりとても多彩な表現ができるレンズです。
はじめての単焦点レンズにもいいよね
ずっと使える単焦点レンズだよ
CANON EOS 60Dに装着
カメラとのバランスもよいレンズです
レンズの構成
レンズの構成は7群7枚の形式です。
ダブルガウス方式のレンズでぼけがとてもきれいなレンズ構成です。
このレンズには特殊低分散ガラスが2枚非球面レンズが1枚使用されています。
通常このダブルガウスタイプのレンズには特殊低分散ガラスは使用されることは少ないです。
しかし、30mm F1.4 EX DC HSMではELD(Extraordinary Low Dispersion)1枚、SLD(Special Low Dispersion)1枚が採用されていて色収差をよく除去してくれます。
最後端には非球面レンズが使われています。
通常の球面レンズでは歪んでセンサーに像を届けてしまうのを非球面とすることで歪みを補正した正確な像になります。
とても高性能なレンズが使用されていて重さも同クラスのレンズに比べて少し重い400gというのも納得できます。
F1.4のふんわり写真もいいよね
画づくりまで学べるよ
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レンズの特性
特殊低分散レンズや非球面レンズを採用しているレンズは高解像でくっきりとした写真を想像します。
しかし、このレンズはちがった方向性です。
レンズ構成がダブルガウス方式を採用しているため写りはF1.4の解放ではとても柔らかく絞っていくと解像度があがるタイプのレンズです。
F1.4開放で撮影すると拡大してピントがずれているように感じることもあります。
収差のためですが、特殊低分散レンズがほどよく補正してくれているため開放から使いやすいです。
このように雰囲気を写すような開放の画質と絞ったときのとてもすばらしい解像度の画質がどちらも味わえるレンズとなっています。
たくさん撮影したくなるレンズだね
このレンズ1本だけで撮影もいいよね
CANON EOS 60D と 30mm F1.4 EX DC HSM で撮影
ISO100 F2 1/1600秒
被写体の花とぼけを表現 F値を低くするとシャッター速度は速くなります
価格
これだけの表現ができるレンズが希望小売価格¥55,000です。
わたしが購入したときは¥20,000台で購入できました。
最近のレンズメーカー製のレンズはとても高性能なレンズで
純正レンズよりも魅力的なレンズが増えてきました。
値段もそれなりに高価になったと思います。
この当時のレンズメーカー製のレンズは純正は買えないけれど格安のレンズが欲しいと思う人たちのレンズでした。そんな中にも純正レンズにも劣らないレンズもあり探すことも楽しかった覚えがあります。
そんなよい時代背景だったのかもしれません。
希望小売価格が¥55,000で実売¥20,000台は安すぎると思えたレンズでした。
2019年現在では後続のレンズが出たこともありますが、30mm F1.4 EX DC HSMは中古ですが¥10,000台の値段で買うことができます。
使用されての中古ですので、外観は少しの劣化があると思いますが、写りを考えてみると非常に安いと思えます。
¥10,000台なら買えるよ
いいレンズが中古では安いことがあるね
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レンズを使ったときの良さ
このレンズ一本でとても良い写真が撮れることと写真撮影の勉強になります。
いくつか例をあげてみます。
○解像度を上げるために絞る
○換算焦点距離が約50mm
○F値の明るさを利用した撮影と欠点
F値が明るいレンズの中でもF1.4はほぼ最高の明るさです。
F値を小さく設定して絞り開放で撮影すると大きくぼかせることや光を多く取り込めるため低いISO感度で撮影できることがわかります。
○解像度を上げるために絞る
昼間の撮影ではF5.6くらいまで絞ってもいいですね。
背景をぼかしたいときはF値を小さくしましょう。
でもISO100でも露出オーバーになることがあります。
そこは写りを見ながら撮影してみましょう。
欠点は開放F値に近いほどふわっとした写真になります。
使い分けが必要ですね。
○換算焦点距離が約50mm
これは最大の利点です。
純正レンズを含めて30mmのレンズはSIGMAしかありません。
とくにCANONの場合は換算焦点距離50mmにいちばん近いレンズです。
ぜひ手に入れて欲しいレンズです。
しかもこのレンズがすごいところをさらに紹介します。
イメージサークルが大きくセンサーサイズが大きいAPS-Hというセンサーのカメラでも使用することができました。
イメージサークルが大きいとレンズ端の画質が悪くなる部分を使用しなくて済みます。とてもいいレンズですね。
いくつか欠点として書いていますが本来は欠点ではありません。それはレンズの味です。
どんな風に使いこなすかだと思っています。
CANON EOS 60D と 30mm F1.4 EX DC HSM で撮影
ISO100 F4 1/160秒
F4まで絞ると解像度が上がり色も濃くなります
まとめと購入のおすすめ
今回ご紹介した30mm F1.4 EX DC HSMは開放F値ではふわっと絞って解像という変化があります。
写真撮影をするうえでとても勉強になるレンズです。
そのレンズが中古ですが低価格で手に入るのはうれしいことです。
新型の方が写りがよく安心して使えるレンズですが、値段が¥30,000代のレンズとなります。
もしこれから30mm付近のレンズを探すのでしたら安く手に入りいろいろな表現ができる旧型の30mm F1.4 EX DC HSMをおすすめしたいと思います。
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