みなさんこんばんは。
ザイデルの5収差のひとつ非点収差のおはなしをしたいだらだらくまです。
非点収差とはその字の通り点が点に写らない収差のことをいいます。
非点収差は現在のレンズではそれほど気にしなくてもよい収差です。
ザイデルの5収差のひとつですのでご説明してみたいと思います。
スポンサーリンク
非点収差
非点収差は中心部分では発生しませんが周辺から斜めに入ってくる光ではレンズが球面をしていることから焦点距離が違ってしまうことでおこります。光源がわかりやすく点の光が像を結ぶときに伸びて写ってしまいます。
斜めに入射してくる光の場合はレンズの曲率が違うことで発生します。
レンズの製造技術が良くなった最近ではほとんどきかなくなりました。
レンズの製造技術以外でおこってしまう現象をおはなししていきます。
収差っていろいろあるね
光源が斜めから入ることにより非点収差が発生します
縦軸、横軸で光が集まる場所がずれることもあります
レンズでの対策
昔の製造ではレンズの表面の加工精度を上げることや左右を対象にすることを目標にしていました。
現在では機械での作成ですし、より高度な非球面レンズの作成もできるようになったため安心できますね。
スポンサーリンク
オールドレンズの非点収差
オールドレンズでは非点収差がわかりやすいレンズがあります。
オールドレンズはマウントアダプターを使用することで現代のデジタル一眼カメラでも使用することができます。
非点収差の特徴として周辺部がぐるぐるになるぼけが発生します。
古いレンズでこれを楽しむ撮影方法もあります。
楽しい表現ならうれしいよ
撮影する被写体でも変わるね
今のレンズではどうしておこるの?
実際に見たレンズでのおはなしです。
○海外のメーカーの非公認な精度が悪いレンズ
この2つをみたことがあります。
○固定が甘い製造のレンズでずれてしまった
国内メーカーのレンズでも
広くユーザーに使ってもらうために安価にレンズを製造しようと
努力しています。
内部レンズの固定に両面テープを使用してる場合は
熱などでずれてしまっているものがありました。
○海外のメーカーで精度が悪いレンズ
ドイツなどのLEICAやCarlZeissではなくそれ以外の国での安価なレンズです。
組みつけなども精度が出ていないことがあり縦線にはピントが合っていても横線はぼやけるのを見たことがあります。
純正レンズなら大丈夫だよね
今のレンズはほとんど大丈夫だよ
スポンサーリンク
レンズに衝撃が加わったら注意
現在のレンズは純正レンズ、レンズメーカーのレンズともに高精度です。
しかしオートフォーカスやズームなど内部レンズが動くため落としたり衝撃が加わることで非点収差があらわれることがあります。
わたしの実経験ではCANONのLレンズを落としてしまい光軸までずれてしまったことがあります。
レンズを落としちゃったよ
そんな時は必ずメンテナンスに出そうね
知識としては必要
レンズを購入するときや購入後に念入りにチェックをします。
中古レンズの場合は必須ですね。
そんなときに写りが悪いままを普通だと思ってしまわないように収差によっておこることを知っておいたほうがレンズの不具合に気付きやすくなります。
ダメなレンズを気づかないままはつらいよ
写り方の知識があると壊れたことにも気づけるね
スポンサーリンク
非点収差のまとめ
収差というのはできればないほうが良いものです。
最近のレンズでは見られない収差ですが、海外のコピーレンズや古いレンズを使用したときには注意が必要です。
でも収差によっては写りに独特な表現をしてくれることもあります。
今回の非点収差は星などを撮影する時には点が伸びてしまうためできれば出ないほうがうれしいです。
しかし被写体によっては引き立たせて背景をぼかす時にぐるぐるに回ったようなぼけの表現ができます。
収差を上手に取り入れたレンズは名レンズと呼ばれることもありますので収差のすべてを悪いと思わなくても大丈夫です。
わざと収差があるレンズを選んでみるのも楽しそうです。
コメント