バリアングル液晶が採用されたEOS60Dのご紹介

EOS60D 18-55mm 0.すべて
EOS60D と EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS Ⅱ装着

みなさんこんばんは。

CANONの一眼レフAPS-C中級機のEOS 60Dを紹介したいだらだらくまです。

今回ご紹介したいカメラはCANON EOS 60Dです。

EOS2桁機ではバリアングル液晶がはじめて採用されたカメラでとても使いやすいカメラです。先代のEOS 50Dまでは「一眼レフに興味がある人向け」「一部の富裕層向け」でしたがEOS 60Dでもっと一般向けになりました。

今はEOS 80Dが発売されていて数モデル前の機種になりますが、とても能力が高いカメラです。現行のモデルとの比較をしながら中級機のよさをお知らせできればと思います。

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EOS 60D

カメラメーカーCANON
カメラ名EOS 60D
撮像素子(センサー)APS-C 22.3×14.9mm CMOS
液晶画面3インチ 104万ドット
記録媒体SDXC SDHC SD
スロット数1
撮影可能枚数ファインダー仕様時 1600枚 ライブビュー時 350枚
幅×高さ×奥行き144.5×105.8×78.6mm
重さ675g

EOS KISSシリーズとくらべると少し大きいですが撮影をするにはちょうど良い大きさだと思います。
撮影するにあたり変更したい項目が各ボタンになって追加されています。
撮影しながら液晶画面を見ずに設定変更できるのもいいことです。

CANON EOS 60D
お気に入りのカメラ

EOS60DBODY

EOS 60D EOS50Dの後続機でバリアングル液晶を採用

どんな位置付けのカメラかな?

このカメラはCANON APS-Cサイズのセンサーの中級機のカメラです。

2桁の数字とDが割り当てられたシリーズのカメラです。
中級機といいますが、上級機といえるカメラはプロ機も含む高額なモデルのため、デジタルカメラカテゴリーとしては十分に上級モデルといえるカメラです。

このカメラ以降のモデルではEOS 70D , EOS 80Dと続きます。

だらだらくま
だらだらくま

軽いと感じるボディだよ

ぺん先生
ぺん先生

新しく作られたシリーズのカメラと考えてもいいよね

@EOS 50Dまではマグネシウム合金のボディ
EOS 60Dからは強化プラスチックに変更になりました

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EOS KISS X5との差

同時期に発売され、入門モデルといえるEOS KISS X5と比較してみたいと思います。

EOS KISS X5もバリアングル液晶を備えていてKISSというシリーズのカメラです。
KISSという名前に人気がでて長い期間発売されたモデルです。

撮影についての機能の差を書いてみます。

EOS 60Dの利点(EOS KISS X5)

操作ダイヤルの数が2つ (1つ)
オートフォーカスや測光を操作する独立したボタン (Qボタンから設定)
オートフォーカスがすべてクロス測距 (中央のみクロス)
RAW現像機能 (なし)
連写秒間枚数5.3枚 (3.7枚)
防塵防滴 (なし)
シャッタ速度 1/8000 (1/4000)
ホワイトバランス 色温度設定 (なし)
シャッター耐久回数 10万回 (検証なし)

重さは160g EOS60Dが重く、大きさも少し大きいです。
上に書いたように撮影に必要なボタンの配置から操作ボタンやダイヤルまで大きな差があります。

EOS KISSもとても良いカメラですが、機能の差は大きくありますね。

EOS KISS X5の利点は軽量コンパクトなことと値段が安く買えることといえそうです。

これは現在のEOS 2桁DシリーズとEOS KISSシリーズにも当てはまります。

だらだらくま
だらだらくま

下位機種とは性能が大きく違うね

ぺん先生
ぺん先生

センサーやエンジンの基本部分は一緒だよ

CANON EOS 60D と EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS Ⅱ
レンズをつけても小さいです

EOS60D 18-55mm

EOS60D と EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS Ⅱ装着

EOS 60Dの不運

EOS 60Dはとてもいいカメラです。
しかし、不運というべき存在だったのです。

今までのEOS 40D , EOS 50D の後続機となっていますが、すこしちがう背景があるのです。

EOS 50Dまではマグネシウムボティにマルチコントローラーという上級機に装備されている機能がありました。

EOS 60Dはバリアングル液晶が設定されボディはプラスチックになり、操作は背面ダイヤル中央の十字キーに変更されました。
その機能はスポーツ撮影や連写を得意とするEOS 7Dに受け継がれました。

本来はEOS 50D -> EOS 60Dのはずですが、

実際はEOS 50D -> EOS 7D     後続
                          -> EOS 60D   派生亜種

上のCHECKのように分けられて幅広い層に受け入れられるEOS 60DとそのままEOS 50Dの流れを継承したEOS 7Dになりました。

だらだらくま
だらだらくま

中級機で2機種に切り分けしたのはすごいね

ぺん先生
ぺん先生

戦略が上手だね

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とてもお得な価格設定でした

EOS 60Dは初期発売時値段が高く酷評されました。

その後、価格が大幅に下がったところ非常にコストパフォーマンスが高いモデルとして人気がでました。

それまでのEOS 50Dはとても高価でしたEOS 60Dはその半額くらいでしたので、新しい一眼レフの位置を築いたのだと思います。

わたしは新品のダブルズームキットを¥80,000弱で購入しました。

以前のシリーズと比べると劣っていた部分はあると思います。

CANON EOS 60D と TOKINA AT-X 165 PRO DX で撮影
ISO100 F5.6 1/125秒
マーメイドラグーンの滝と岩肌

IMG_8107 60D 1650 100 5.6 125

マーメイドラグーンの岩肌と滝

欠点を探すなら

EOS 60Dに欠点を探すとしたら後続機や上級機種との比較になってしまいます。

せっかくバリアングル液晶を採用したのにライブビューでのオートフォーカスが非常に遅いです。これはファインダーをのぞいてAFする時とAFの機構が違うからです。
ライブビューの時は液晶画面を使用したコントラスト方式で合わせるからです。

EOS 60Dの光学ファインダーでのAFは9点のポイントでAFします。
後続機のEOS 70Dは19点 , EOS 80Dは45点に選択できるAFポイントが増えて暗いところでもピントが合うなど高機能化しています。

後続機のおはなしになってしまいますが、EOS 60Dで採用されたバリアングル液晶を使用した撮影機能がEOS 70Dから大きく進化しました。

EOS 70Dはライブビューではデュアルピクセル CMOS AFというオートフォーカスが採用されライブビューでのオートフォーカスが劇的に速くなりました。

撮像素子のピクセルがオートフォーカスのときは2つにわかれて機能して像面位相差AFとして動きます。撮影するときは結合されて通常の撮像素子になるという画質劣化がないすばらしい機能です。

これにより液晶画面を使用したローアングル、ハイアングルの撮影が非常にしやすくなりました。

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EOS 60DでのライブビューAF対策

さきほどEOS 60DのライブビューでのAFはコントラスト方式を使用しているためAFが遅いと説明しました。

でも1つ速くAFできる対策があります。
それは「クイックモード」いわゆるQUICKAFを使うことです。

これはライブビューでありながらAFの時(シャッターボタン半押しの時)だけミラーを下ろして光学ファインダーのAFと同じ機構を使うことで速くAFする方法です。
通常のライブビューのようにAFできる範囲は広くなくファインダーのAFと同じ9点になります。しかし画面上に表示が出るため合わせやすいと思います。
ミラーが下りてしまうため合焦するまで画面が見えませんが活用できる方法です。

動作する時にミラーが降りるため音や振動で撮影されたと勘違いしてしまうことがあります。注意が必要ですね。動作を理解しておく必要があります。

中古が安い

数世代前のカメラですので新品で購入はできません。

では中古市場ではどうでしょう。
これが思いのほか安く売られています。2019年9月現在良いもので2万円台後半です。
これは安いですね。

では中古商品で気をつけなければならない商品の程度はどうでしょうか。
実は先の項目でも書いたことも含みますが、EOS 60Dは不運のカメラだと思っています。

EOS 7Dが今までの延長上で操作性が変わったEOS 60Dは少し下のクラスととらえられたんですね。
使っていて合わずに買い替えたという話題は多く聞いています。
そしてEOS 70DでファインダーでのAF点数が多くなり進化したこととライブビューでのAFの進化により動画機能が優秀になったことで買い替えが多く発生しました。

こんな背景から多くの良品が中古市場で安く発売されていると想像できます。

実際は物を見て決めなければなりませんが良い状態である可能性は高そうです。

趣味なら本気で

EOS 60Dのキャッチフレーズです。

カメラごとにいろいろなキャッチフレーズがありますが、「趣味なら本気で」というのは直接的ではありませんがユーザーに撮影することを訴えかけてくるフレーズだと思います。

カメラとレンズがあれば撮影することが重要です。

バリアングル液晶などの機能などのアピールではないところがすごいです。

EOS 60Dを使い続けているとこのキャッチフレーズに背中を押されているように感じます。これからも大切にしたいカメラです。

CANON EOS 60D と TOKINA AT-X 165 PRO DX で撮影
ISO100 F4 1/160秒
ミステリアスアイランドのノーチラスギャレーからトランジットスチーマーラインを撮影

EOS 60D スチーマーライン撮影

ミステリアスアイランドのノーチラスギャレーから

CANON EOS 60D と TOKINA AT-X 165 PRO DX で撮影
ISO100 F2.8 1/125秒
ケープコッドの小屋の前です 曇天で落ち着いた光でした

EOS60D16-50TOKINA

ケープコッドの花 ぼけがとてもきれいです

まとめ

EOS 60Dははじめてバリアングルが採用された2桁機でその後の機種のお手本になっているんですね。

後続機はもちろん良い機能を多く持っています。
では後続機が出たらすぐに買いかえるでしょうか?
実は良い機能を使ってみたいなら買いかえもいいのですが、中級機は性能が非常によいためそのまま買いかえる必要がないくらいなんです。

今の機種にトラブルが出たり、必要にせまられてから追加の購入で良いのではないかと思っています。

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