LEICA(ライカ)の望遠レンズELMARIT 90mm F2.8 1stのご紹介

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LEICA M3 + ELMARIT 90mm F2.8 1st

LEICA(ライカ)?
あまりなじみがないカメラメーカーかもしれません。

PANASONICのデジタルカメラやミラーレス一眼のレンズにライカという名前が入ったレンズがあります。
一般的にはこのあたりがライカの知られるところです。

でも本当のライカはドイツのカメラ、レンズメーカーで現在でも高級なカメラやレンズを発売するメーカーです。

昔からカメラを趣味にしている人は当然といったところですが、これからライカのカメラやレンズを知りたいという人に向けてもご紹介したいと思います。

ライカのカメラの中でも長く採用されているM型のマウント用レンズELMARIT 90mm F2.8 1stのおはなしです。

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ライカ

第一次世界大戦前からある個人企業のカメラメーカーです。
歴史を語ると終わらなくなってしまいますので簡単にご紹介です。

創業者はErnst Leitz(エルンスト・ライツ)という人です。

会社名もエルンスト・ライツという名前でした。

のちにLeitz CameraからLEICA(ライカ)というカメラの名前がつけられました。さらに時を経てLEICAという会社名になりました。

2000年に日本のパナソニックと提携して、PANASONICはLEICAのライセンスを受けてLEICA名のレンズやデジタルカメラを発売しています。

だらだらくま
だらだらくま

撮影している満足感もあるね

ぺん先生
ぺん先生

カールツァイスとはライバルだと思うよ

LEICA M3のファインダー
ここから見える世界はうつくしいと思います

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ファインダーのぞき窓

ELMARIT 90mm F2.8 1st

M型ライカに適応するレンズです。
90mmの焦点距離にF2.8の明るさを持つレンズです。

ELMARIT(エルマリート)というのは当時開放F値が2.8のレンズにつけられた名前です。
なかには例外がありELMAR(エルマー) 50mm F2.8というレンズはエルマリートの名前ではありません。

1stというのは正式につけられた名称ではありません。
このレンズの後に改良されたエルマリート 90mm F2.8が発売されたため初期型として1stとしています。

だらだらくま
だらだらくま

90mmで切り取る写真が撮れるね

ぺん先生
ぺん先生

高い解像度の写真が撮れるね

ELMARIT 90mm F2.8 1stのレンズ構成

ELMARIT 3群5枚

貼り合わせのトリプレットレンズ

ELMARIT 90mm F2.8 1st
今では程度が良いものが少ないです
10万円くらいのものから選ぶといいものが見つかります

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ELMARIT 90mm F2.8 1st グッタベルカがきれいです

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レンズの詳細

レンズ名ELMARIT 90mm F2.8 1st
製造年1965年製
レンズNo 21XXXXX
レンズ構成3群5枚
レンズ長86.8mm
最小絞り | 最大絞りF2.8 | F22
シルバー
質量320g

90mmのレンズですので長さはありますが軽くて使いやすいレンズです。
M型ライカを使う人たちは基本50mmという人が多くコンパクトさを重視しています。
少し望遠で撮影したい時はとても使いやすく重宝しています。

このレンズはレンズ先端を外すことでビゾフレックスのカメラにも使うことができます。
ビゾフレックスというのはレンジファインダーのM型ライカに部品を取り付けて一眼レフにしたカメラです。

だらだらくま
だらだらくま

ビゾフレックスのほうがピント合わせしやすいね

ぺん先生
ぺん先生

追加部品で一眼レフにできるなんてすごいよ

レンズの写り

望遠レンズのため画角が狭くなります。
引き寄せて撮影したい時に使いますが写りはおもしろいです。

開放F2.8ではコントラストが薄くオールドレンズ感が強く出ます。
F5.6まで絞ると色のりも良くなります。
でもぼけはとても柔らかい不思議なレンズだと思います。

絞って撮影が基本となりますが、シャッター速度が対応できればF4くらいで撮影してみるのもおもしろいです。

わたしはフィルムカメラのM3でしか使用していませんが、フルサイズミラーレスカメラでアダプタを介して使用してみるといろいろな写りが楽しめそうです。

だらだらくま
だらだらくま

シャッター音も小さくて大好きだよ

ぺん先生
ぺん先生

ミラーがないからシャッター幕の音だけだね

LEICA M3 と ELMARIT 90mm F2.8 1st
ISO200 KODAK GOLD F5.6 1/500秒
ディズニーシー ケープコッドの砂浜

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ケープコッドの砂で作られたダッフィーの仲間たち

LEICA M3 と ELMARIT 90mm F2.8 1st
ISO100 FUJIFILM ACROS100 F4 1/500
うさたま大脱走のミニーマウス モノクロームフィルムで撮影

うさたま大脱走のミニーマウス モノクロ撮影

LEICA M3 と ELMARIT 90mm F2.8 1st
ISO100 FUJIFILM FUJICOLOR100 F5.6 1/250秒
ディズニーシー アラビアンコーストからのボート

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アラビアンコーストからのボート

LEICA M3 と ELMARIT 90mm F2.8 1st
ISO100 FUJIFILM FUJICOLOR100 F5.6 1/125秒
ディズニーシー アメリカンウォーターフロント レストラン櫻

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レンストラン櫻を対岸から撮影

LEICA M3 と ELMARIT 90mm F2.8 1st
ISO200 KODAK GOLD F2.8 1/125秒
ディズニーランド ハロウィンのワールドバザールの幽霊

FH000027

ハロウィン ワールドバザールの幽霊カメラウーマン

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カメラに装着

カメラに装着してみるとそれほど大きくは感じません。

ひとつはレンズの太さがあまり太くないためだと思います。
もうひとつリアのレンズキャップをつけたままレンズを見ると長く見えてしまうことです。
リアのレンズキャップを外すと本来の大きさが見えるため意外とコンパクトにおさまります。

ライカMマウントのレンズには社外品も含めて明るい魅力的なレンズがあります。
今でも良いレンズは多く発売されていますのでたくさん良い写真が撮れるでしょう。

その時にレンズの大きさにカメラが負担になってしまうようなことは避けたいです。

カメラに装着した状態を見ているだけでもうっとりしてしまいます。

だらだらくま
だらだらくま

古いカメラだけど雰囲気があるよね

ぺん先生
ぺん先生

ライカ好きな人ならすぐにわかるよ

LEICA M3 と ELMARIT 90mm F2.8 1st

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LEICA M3 + ELMARIT 90mm F2.8 1st

枚数が多い絞り羽根

このレンズは絞り羽根がすごく良く見えます。
3群5枚のレンズの1枚目の後ろに絞り羽根があります。

シンプルな構成でレンズ群はすべて鏡筒の先端にあります。
ここで直接見て絞り羽根を確認することができます。

なんと絞り羽は12枚あります。

絞り羽根が多いためできる限り○に近づくようになっています。

絞ってもぼけがきれいに撮影できますね。
これはマニュアル絞りのいいところです。

だらだらくま
だらだらくま

ピントリングも絞りリングもとてもなめらかだよ

 

ぺん先生
ぺん先生

撮影しなくてもさわっているだけで満足しちゃうよ

 

ELMARIT 90mm F2.8 1stの絞り羽根
油が滲んでいますがまだまだ現役です
50年以上前のレンズですのでしかたありません

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ELMARIT 90mm F2.8 1stの絞り羽根

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まとめ

M型ライカは1950年代から続き今のデジタルになっても同じ構造のまま続いています。
レンズはMFから変わっていませんし液晶画面がついてデジタルカメラになった以外はピント合わせやシャッター速度ダイヤルの配置まで変わっていません。

ファインダーの機構からズームレンズはなくほとんどが単焦点レンズです。

すごく高級でありながら勉強するにも最適なカメラになっています。

デジタル一眼レフで単焦点レンズを使用すると勉強になって上手になるなんていわれます。
これはズームレンズが標準の中で単焦点を使うということです。
でもライカのカメラとレンズは単焦点レンズしかないため自分で考えることが普通になっていきます。

撮影は完成はなく時間の流れでいろいろと試していくことが必要です。
高級カメラを大切に使いながら勉強と撮影を続けていけるなら最高のカメラですね。

ぜひみなさんをライカの世界にお誘いしたいです。

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