みなさんこんばんは。
ライブビューでのオートフォーカス(AF)のおはなしをしたいだらだらくまです。
ミラーレス一眼ではライブビュー撮影は基本だと思います。
では一眼レフではライブビューはどう活用されているでしょうか。
ご紹介するのはCANONのライブビューAFになります。
CANONはライブビューのAFに大きく分けて2世代あります。
世代ごとにライブビューで撮影する方法を選ぶ場合がありますのでご紹介していきたいと思います。
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ライブビューを使う時
ライブビューはどんな時に使うでしょうか?
スマートフォンは直接画面を見ていますし、一般的にコンパクトデジタルカメラも背面液晶を見て撮影しています。
これもライブビューとすると、多くの人たちがライブビューを使っていますね。
でも一眼レフやミラーレス一眼の場合はファインダーがあり多くがファインダーをのぞいて撮影していると思います。
それでもライブビューを使用することがありますのでちょっと並べてみます。
○ 光学ファインダーでは露出がうまくできなくて画面で確認したい時
○ 三脚を使用した撮影の時
○ 絞り込んで実際にぼける範囲を確認したい時
思いつくだけでもこれだけの理由があります。基本はファインダーをのぞいて撮影ですが、ライブビューを使用して撮影することで撮影の幅を広げることができます。
三脚を使う場合は全体像と露出の確認に必要ですし、実像を見ながら調整できるのもすばらしいです。また一眼レフの光学ファインダーでは撮影してみないと実際の画像がわかりません。露出が安定しない時などはライブビューで調整だけしてみるのも大切です。
こんな時に使えるということを知っておくだけでもいいですよね。
明るいレンズでMFでピント合わせにも使えるね
ライブビューを活用したほうがいい場合もたくさんあるよ
ライブビューの撮影の欠点
ライブビュー撮影の欠点もあります。これはカメラによって変わってきます。いくつか例をあげてみます。
ライブビューを使用するとぶれやすくなる
撮影時にタイムラグがある
ファインダー撮影をしなくなってしまう
一眼レフとミラーレス一眼で差がありますがどちらも腕を伸ばして撮影するためにぶれやすくなってしまいます。高いところからのハイアングル撮影の時などはぶれる可能性がありますね。
一眼レフだけの理由にシャッターを切った時に一度ミラーが降りてそこから撮影になります。カメラを動かさずにいる時間が長くなりますね。シャッターチャンスを考えるとファインダーで撮影したほうが良さそうです。
どんなものにも欠点はあるんだね
万能じゃないから選んで楽しめるよ
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AFの仕組み
基本的に一眼レフのライブビューの場合はコントラストAFが基本です。最近になってCANONは特殊な像面位相差AFを導入してきました。ライブビューAFの特徴を書いてみます。
色を判断してAFする仕組み
色を見てAFするため正確にピントが合う可能性が高い
とても遅くすべてが同じ色などの差がない被写体ではピントが合わない
イメージセンサーの一部に位相差AFを設けてAFを行う
とても速くAFできるがイメージセンサーの一部を位相差のセンサーにしているため画素が欠落して画質が劣化してしまう
このような差があります。一眼レフで像面位相差AFを導入しているメーカーはCANONだけです。そのCANONも以前はコントラストAFでした。
AFの速さでは像面位相差AFのほうがいいですよね。改良されてコントラストAFでも速めにAFできるメーカーもありますが、ファインダーの位相差AFにくらべると遅いです。やはり一眼レフはファインダーをのぞいて撮影することを優先して開発されているのでしょう。
ファインダーで撮影する時にはAFは速いですね。ライブビューではどうしてコントラストAFで遅いのでしょう。それは次の項目でお知らせします。
AFはなるべく速くて正確なのがいいね
実は精度が高いのはコントラストAFなんだよ
ライブビューのAF機構の違い
これは一眼レフの仕方ない理由があります。
通常はミラーが降りていてイメージセンサーはシャッター幕で閉じられています。その時にAFするのはミラーボックスの下についている位相差AF機構なのです。
そしてライブビューの時にはミラーが上がり、シャッター幕が開いてイメージセンサーに届いた画像を背面液晶に表示させています。
ファインダーでの撮影とライブビューでの撮影ではAFする場所が違うのです。
一眼レフではほとんどの機種がコントラストAFでメーカーによってはコントラストAFでもできるだけ高速化していますが、像面位相差AFを使用しない理由はわかっていません。
やはりファインダーをのぞいて撮影するのが一眼レフという考え方なのかもしれませんね。
2通りのAFがあるって考えるとお得かも
そうだね。いくつかの方法があるとピント合わせがしやすいね
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CANONだけ像面位相差AF
先ほど像面位相差AFの仕組みで像面位相差のセンサー部分があるためイメージセンサーの画素のひとつが欠落してしまうと書きました。
でもCANONの像面位相差AF DUAL PIXEL CMOS AFは画素が欠落しません。
ひとつの画素を得る素子が2つに分かれて1点に対して位相差検出を行います。そしてシャッターを切る時にはもとの画素に戻って画像を取得するという方式です。
DUAL PIXEL CMOSではカメラの処理能力も必要です
処理エンジンのDIGICも動画に合わせて進化しています
2つに分かれたセンサーがそれぞれ被写体をみて
その差を検出する方式です
CANONは一眼レフの動画機能に力を入れていたためライブビューでのAF機能が強化されたようです。
センサーが大きなEOSで動画が撮れたらうれしいよね
フルサイズで動画が撮影できたEOS 5D MarkⅡは画期的だったね
コントラストAF機での速いAF
CANONも以前の一眼レフはコントラストAFでした。
ライブビューではとても時間がかかります。コントラストAFのコンパクトデジタルカメラよりも時間がかかります。
でもコントラストAFの一眼レフのライブビューでも速いAFの方法があります。
ライブビューでのAFの方法のひとつに「クイックAF」という方法があります。
ライブビューのときQボタンから「クイックAF」を選びます
メニューからも選択できます
他にも顔を優先させるAFモードもあります
クイックAFはファインダー撮影時のAF機構を使うため
9点から選択になります
ライブビューでコントラストAFの「ライブモード」の場合は
周囲を除いてほとんどの場所でAFポイントの選択ができます
ライブビューではイメージセンサーでAFを行いますが、このクイックAFは以下の方法になります。
クイックという名前の通りとても速いAFです。
次にシャッターを切ると
となります。
少しだけ注意点があります。
AF時にミラーダウンするためガチャっと撮影した時のような動作音がします。そして撮影する時にももう1度ミラーダウンするため音がします。
AFスタート時に撮影できていると勘違いしてはいけませんね。
ローアングル撮影の時に使ってみるよ
まだまだ古いカメラも現役だからね
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まとめ
一眼レフのライブビューでのAFはとても使いづらいものでした。
CANONの一眼レフ主体のおはなしですが、DUAL PIXEL CMOSの技術で高速なAFが可能になりました。
CANONのEOS 70D以降の機種はDUAL PIXEL CMOSを搭載しているのですがそれ以前の機種はコントラストAFです。
まだまだコントラストAFのカメラを使用している方も多いと思います。
その場合はクイックAFを使ってみていただきたいと思います。
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