みなさんこんばんは。
写真の明るさの表現にこだわるだらだらくまです。
今日は『周辺光量不足』という現象について
おはなししてみたいと思います。
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周辺光量不足とは?
文字通りになってしまいますが、
撮影した写真の四隅や中央の外側が
暗くなってしまう現象です。
CANON EOS-1Ds Mark3 + EF50mm F1.2L USM で撮影
周辺が暗くなっていますが空の青が強調されています
どんな理由でおこるの?
暗くなるということは光が足りないんですね。
レンズの中央を通る光はそのまま通過しますが、
ななめに入ってきた光は遮られることが多く
光が届かないんです。
多方向からの光で発生するため、周辺が暗くなってしまうんですね。
コップをななめから見たとき
そこが見えないのといっしょだね
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どんなレンズが発生しやすいのかな?
F値が小さく明るいレンズや広角レンズがおこりやすいです。
もうひとつ高倍率ズームレンズの望遠側でもおこりやすいですね。
おこりやすいレンズや光量不足が顕著なレンズもありますが、キットレンズの18mmF3.5でもおこるんです。
あれ、そんな風に感じたことないよね
カメラ側での補正
多くのみなさんが写真の周辺が暗くなってしまう
周辺光量不足を感じたことがないと思います。
それはカメラ側の機能で光量不足を補正しているからなんです。
NIKON ヴィネットコントロール
このような機能があり、購入時から機能が働いています。
そのため、みなさん困ったこともなく撮影できるんですね。
カメラ側の設定で補正してくれているんだね
じゃあ補正を使わなければ・・・
CANON EOS 6D + SIGMA 12-24mm Ⅱ DG HSM で撮影
コロンビア号のデッキと空を写しました
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手動補正
改善する方法はもちろんあります。
斜めからの光が影響するのなら中央だけの光にすれば改善します。
はい。F値を5.6や8にして絞ってあげると中央の光になりますね。
これで周辺と中央が近い明るさになります。
周辺光量補正はしないほうが写真らしい
なぜ周辺光量のおはなしをしてみたかというと補正をしないで撮影していただけたら
新しい世界が広がることをお知らせしたかったのです。
カメラでは自動的に周辺光量不足を改善する設定になっていますがわざとOFFにして周辺光量不足を表現のひとつととらえることでさらにすばらしい写真になると思います。
とてもすてきな写真になるね
わたしは持っているカメラすべてで
周辺光量補正を『しない』にしています。
フイルムの頃はこれが普通でしたので
補正されないほうが慣れた写真になるんですね。
補正をして平坦な写真になるよりも積極的に周辺の光が足りないことを利用して浮き立つような写真、空の青さのグラデーションなどとても活性化した立体的な写真になります。
特別な機能ではなく、隠れてしまっている
カメラとレンズが持つ本来の表現です。
カメラの補正がない写真もとっても楽しいね
すてきな表現ができます。
すべての写真ではなくても、表現にメリハリをつけたい時などぜひみなさん使ってみましょう。
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