みなさんこんばんは。
Wirgin EDIXA FLEXというドイツのフィルム一眼レフカメラをご紹介したいだらだらくまです。
ドイツのカメラにはCarlZeiss(カールツァイス)やLEICA(ライカ)のような有名で高価なカメラが多いです。その中で西ドイツにはWirginというカメラメーカーがありました。
EDIXA FLEX / EDIXA REFLEX がメインのカメラの名称でどちらも同じものです。EDIXA FLEXのほうが初期型の古いタイプになります。メインのカメラ名の後にA/B/C/D さらに小文字のaなどがついて機能別のカメラ名になっていたようです。
EDIXAの後にMATがつくものは最後期型でミラーが自動で戻るクイックリターン式で自動絞りのカメラでした。kadettがつくものは低速シャッターが省かれていたと記憶しています。
Cがついていたものは露出計が内蔵されていて自動絞り対応でフィルム巻き上げ時にミラーがおりるカメラでした。
1950年代のカメラで高級路線ではありませんが、操作性やデザインはとてもおしゃれなカメラになっています。モデルチェンジではなく自動絞りの追加や露出計の追加、シャッター速度が新規格のものに変わっていったブラッシュアップ方式の進化となっています。
初期のWirgin EDIXA FLEX
レリーズボタンは前についています
その左にあるスイッチはシャッターチャージした後のロックです
このカメラは自動絞りのためのレバーがありません
絞り込みでの撮影になります
スポンサーリンク
特殊な操作は必要なく使用可能
フィルムカメラを使用したことがあるなら困ることなく使用できます。フィルムの充填にも特に注意はなく行えます。レンズを装着してフィルムを巻き上げてそのまま撮影することで自然に撮影できます。
自動絞り対応かそうでないかだけ確認しておけば操作に困ることはありません。自動絞り対応でない場合はレンズの絞り操作をMに変更して絞った状態でシャッターを切ることになります。ピント合わせだけは開放で行ったほうが正確です。
ひとつだけ注意点がありました。シャッターボタンは右手側のレンズの付け根部分にあります。
シャッターボタンが前ってあまりみないよね
そうかな?最近の一眼レフは少し前に出てななめだから前に近くなっているね
とてもおしゃれなボディ
手に持った時にちょうどいい大きさです。手に持って操作をした時に大きすぎず小さすぎない大きさで持っていても違和感なく持つことができるカメラになっています。
わたしが所有している初期型のEDIXA FLEXは上から見た時にダイヤルがすべてシルバー色でとてもきれいです。後期型ではダイヤルが黒に変わりました。
レンズ取り付け部の上にカメラ名が書かれた部分がありその隣にはレリーズボタンがあります。見ていてもとても自然なカメラで自慢したくなってしまうカメラです。
見た目も大切だよね
ほんとだね
スポンサーリンク
ファインダー
EDIXA FLEX/REFLEXはファインダーを交換できます。ファインダーを交換できる機種はありましたがそれほど多くありません。このカメラは撮影するユーザーのことを考えて作られたのだと思います。
それではどんな時に交換するのでしょう。ひとつはファインダーの清掃があります。ファインダーを外して掃除することでとてもきれいに保つことができます。
でも本当の交換する理由があります。ファインダーには2種類あり撮影に応じて交換できるようになっているのです。
○ 上からのぞくウエストレベルファインダー
通常は後ろからのアイレベルファインダーの固定ですが、上からのぞくウエストレベルファインダーはカメラを低く構える時に有利です。またプリズムを通さずに画像を見るため実際の写真よりもきれいに見ることができます。
どちらも使用できるというのはうれしいですね。
昔の2眼カメラに慣れた人はウエストレベルが似ているね
交換できることはとってもいいね
EDIXA FLEX ウエストレベルファインダー
上からのぞき込みピントを合わせて撮影します
シャッターボタンが前になるのはこのためかもしれません
前期型はダイヤルがシルバーでとてもきれいです
くせのある自動絞り
このカメラの欠点といえる自動絞りです。EDIXA FLEX/REFLEXで使用しているレンズはM42やプラクチカマウントといわれるねじ込み式のレンズになります。同じ規格のカメラでは使用できるようにネジの切り込みがいっしょです。
しかし自動絞りの動作については他のカメラと差があります。シャッターを切った時にレンズ取り付け部にあるレバーが押し出されてレンズのアームを押して絞りこむようになっています。
ところがEDIXA FLEX/REFLEXではレバーの押し出す量が少なく他メーカーの自動絞り対応レンズでは絞り込めないことがあります。
EDIXA専用のレンズであるSchneider Kreuznach(シュナイダー クロイツナッハ)のEDIXA XENARは押し込む量が少なくても大丈夫なように設計されています。他メーカーのレンズで自動絞りの場合はF5.6よりも絞った場合は注意が必要です。
絞りはマニュアルで操作することが間違い無いと思います。わたしは普段は使いづらいマニュアル絞りのレンズを使用して大切に撮影しています。
自動絞りのレンズはどれもダメかな?
すべての絞りで対応しているレンズもあるよ
自動でもプリセット式は大丈夫だね
EDIXA REFLEX Ba 中期型
レンズマウント部の下側にあるゴールドのアームが自動絞りアーム
レンズ Schneider Kreuznach EDIXA XENAR 1:2.8/50
シュナイダークロイツナッハはドイツのメーカーで歴史あるメーカーです
名前にもあるようにEDIXAのためのレンズです
スポンサーリンク
シャッター速度の変化
初期型と後期型ではシャッター速度が違います。初期型は旧規格で後期型は新規格になっています。
○ 新規格 1/30 1/60 1/125 1/250 1/500
いまは新規格でどのカメラも統一されています。ネガフィルムは明るさには強いため誤差があっても問題なく撮影できます。
昔のカメラですからシャッター速度の精度にも問題があるカメラも多いのですので、慣れながら絞りを含めて露出の調整をしていきましょう。
新旧のシャッター速度もチェックだね
古いカメラだから気にしなくて大丈夫だよ
すごく遅くないかだけチェックだね
EDIXA REFLEX Ba 中期型 上部
中期型からは黒いダイヤルになっています
フィルムダイヤルは本来黒でしたがカスタマイズで前期のものに交換してあります
シャッターとシャッター音
現在のシャッターとは違いとてもシンプルなシャッターです。
「布幕の横走りシャッター」といいます。文字通りですがシャッター幕の素材が布です。巻き上げレバーを操作すると先幕、後幕がチャージされます。シャッターを切ると先幕が開き後幕が追いかけてシャッターを閉じます。
シャッター音はミラーが上がる音とシャッター幕が戻るときの音の複合です。この布幕横走りのシャッターは引きずるような音がします。いまのカメラとは違ったシャッター音で楽しむことができます。
布幕やぶけたりしないかな?
専門の修理屋さんで交換してもらえることもあるよ
スポンサーリンク
まとめ
今回のおはなしのWirgin EDIXA FLEX/REFLEXはとても良いカメラでおすすめしたいカメラです。
しかし古いこととあまり有名ではないため中古市場にはあまり数が多くありません。そしてもうひとつ大変なのは良い出品が少ないことです。どこかにトラブルがあったりジャンクとしての出品の場合は注意しなければなりません。
良い出物があったらわたしが欲しくなってしまいます。
もし出物が見つかれば価格は¥10,000くらいの値がついています。
とてもおしゃれで良いカメラですのではじめてオールドフィルムカメラを選ぶ際には欲しくなってしまうかもしれませんね。
ドイツのあまり知られていないカメラでわたしのお気に入りのご紹介でした。
コメント