みなさんこんばんは。
夜の写真の明るさのおはなしをしたいだらだらくまです。
今回は夜の写真の露出のおはなしをしてみたいと思います。
夜の写真は撮影していますか?一眼レフやミラーレス一眼を購入して夜の撮影をした時にきれいに撮影できてうれしかった経験があると思います。
旧世代のカメラやコンパクトカメラにくらべるとセンサーが大きなカメラはノイズものりにくくきれいな写真が撮れると思います。
夜の写真の明るさはみなさんどうしているでしょう。
今回は夜の明るさのおはなしです。
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撮影者の露出と見る人の露出
写真の露出は「標準露出」と「適正露出」があります。標準露出は見たままの明るさで撮影する露出です。これに対して適正露出という自分が感じる良い露出があります。ここでは一般的に少し暗くしたほうが良く見えるなどの適正露出はのぞいて主観の適正露出でおはなししてみます。
撮影者が見たままの明るさで撮影したとします。忠実に撮影していますが見る側としてはどうでしょう。暗い場所を暗く撮影したとして見る側は暗くてわからないという感想になります。
こんな時に暗い場所を明るく撮影することも必要になります。
暗いよりは明るい方が見やすいね
実際よりも明るくてもいいよね
夜の露出
夜の露出は数値でいうと0EVです。照明があればもう少し明るくなりますがとてもくらいです。照明が当たっていない場所は0EVです。
その場所を同じ明るさで撮影するのが標準露出です。でも暗いところを明るく写したいと思うこともあるはずです。見る側も夜なのに明るく撮れていてきれいと思ってくれるでしょう。
通常の晴れの屋外が約14EVですので14段も低くなります。ここまで暗くなるとシャッター速度はとても遅くする必要がありますしF値が小さい明るいレンズが必要になります。さらにはISO感度もすごくあげなくてはいけませんし手ぶれ補正にも頼りたくなります。
この時には+2〜3EVくらいの明るさで撮影しないといけません。
とても撮影がむずかしくなりますね。
ISO感度をたくさんあげなきゃ
それでもいいよ
手持ちなら明るいレンズがいいね
CANON EOS 6D と TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di で撮影
ISO1600 F4 1/3秒 焦点距離 22mm
ポートディスカバリーの海沿いから手前の潜水艦を明るく写したくて露出高めです
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露出計算
晴れの日の屋外が14EVで設定としては
ISO100 F8 1/125秒だったとします。
ここから0EVになるように数値を変化させてみましょう。
14EV分明るさを確保しなくてはいけません。
F値 F8 → F4 2EV
ISO感度 ISO100 → ISO3200 5EV
これだけでも10EVしか確保できていません。もう少しISO感度をあげたりカメラをなるべく動かさないようにしてシャッター速度を遅くするなどの工夫が必要になります。
またはF値が小さい明るいレンズの導入が必要になりますね。
0EVはとても暗い例ですので照明などがあればもう少し楽に撮影できると思います。
ノイズを気にしないでISO感度を上げるよ
うん、ぶれちゃうよりいいよ
CANON EOS 6D と TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD で撮影
ISO3200 F2.8 1/15秒 焦点距離 31mm
ロストリバーデルタ 火や照明があるため少し明るい場所
なるべく固定して撮影
いちばんのおすすめは三脚などのカメラ固定の方法です。基本的には固定できればさらにシャッター速度を遅くすることができてISO感度を下げることも可能です。
でも固定ばかりはできません。その時は肘をテーブルの上に乗せることや寄りかかって固定することでもある程度対応できます。
固定していない状態で置いて撮影する時にはぶれないように2秒タイマーなどを使うといいですね。そして手ぶれ補正をOFFにすることが大切です。
置いて撮るときは首からストラップをかけておくよ
落とさないようにしなきゃね
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写真に間違いはない
写真の表現はみなさんひとりひとり自由です。それを良いと評価してもらえるかはわかりませんが自分が良いと思える写真を撮影することが大切ですね。その中で他の方の表現などを勉強していくといいですね。
何を見せたいのかがわかる写真がいい写真だとはいいますが、そればかりでは偏ってしまいがちです。他の人にわかってもらえなくても自分の感性で撮影することもとても大切ですので今回ご紹介している夜の写真を見たままに撮影するのではなくさらに明るく暗い場所も見えるように撮影することも表現のひとつだと思ってください。
いろいろな表現が新しい写真になるよね
違う明るさで同じ写真を撮っておくといいかもね
広角レンズの使用
ここで広角レンズのおはなしを加えていきます。広角の定義は35mm以下だとします。APS-C標準ズームレンズの18mmやフルサイズの24mmはもちろん広角ですので最初でも対応しやすいです。
夜に範囲を狭く撮影しても一部分ですので昼間と変わらない写真になってしまうことがあります。そんな時は広角側や広角レンズを使用して広く撮影してみましょう。
夜の写真というのは不思議で目には見えないような微弱な光や色が写ります。特に目で見た明るさよりも明るく撮影した時には多彩な光が写りこみます。もちろん照明など光がないといけませんのでそういった場所で試してみましょう。
CANON EOS 6D と TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di で撮影
ISO800 F2.8 1/3秒 焦点距離 17mm
マーメイドラグーン キングトリトンキャッスル外観
秋口の時間帯は19時ごろ 実際より明るく撮影しています
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夜の撮影場所
夜の撮影場所は意外と多くあります。高い場所から夜景もありますし街中の一角もすばらしい被写体です。でもおすすめはディズニーランドとディズニーシーです。特にディズニーシーですね。多くの光がありますし撮影できる被写体も多いです。少し露出を上げることで目で見る以上の写真になることがありますのでとてもおすすめです。
CANON EOS 6D と TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD で撮影
ISO3200 F2.8 1/10秒 焦点距離 38mm
SSコロンビア号のデッキからアメリカンウォーターフロントの夜景
カメラの露出の注意点
夜は暗いです。半オートで撮影した時に起こることがある注意点です。夜の暗さの中にすごく強い光があった場合はカメラは明るいと判断して露出をおさえます。結果真っ暗な写真になることがあります。
Mモードで撮影したときも直接害はありませんが露出バーが高い方に移動しています。
必ず撮影した写真を見て露出を変更して撮影するようにしましょう。もしくは強い光を避けて撮影する対策も有効です。
夜の撮影は慣れたらMモードがいいかも
まとめ
今回は夜の撮影で見た目よりも明るく撮影することのおはなしでした。
明るさは基本に忠実に見た目どおりに撮影がいいといわれることもありますが、自分で意思を持って表現したいようにすることが大切なんです。
もしかしたら実際はとても明るくきれいな花なのですが、その通りに撮らずにその時の気分によりわざと暗く撮影することもあります。背景との合わせのために明るさを変更することもあります。
写真の表現は自由なんです。
今回の夜の撮影で見た目よりも明るく撮影することは基本に忠実ではなくよく表現できる方法として書いてみました。実際にはこんな明るさでは見えないと思っていただいてもいいですし、こんな風に撮影しても楽しいねと思っていただいてもだいじょうぶです。
夜の写真を撮る時に参考にしていただけたら幸いです。
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