みなさんこんばんは。
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEでできる裏技のおはなしをしたいだらだらくまです。
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEはわたしの中で最高の単焦点レンズのひとつです。
今ではそれが普通だと思っていましたが、癖があると思っていた期間もあったことを思い出しました。
レンズに対しての裏技と撮影のしかたをおはなししてみたいと思います。
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レンズの癖
レンズを手に入れたばかりですとどんなふうに撮影しても良く撮れると思うでしょう。
でもレンズ枚数が少ないダブルガウス方式であったりF1.4のレンズであるためどうしても癖がでます。
大きなものでは2つあります。
○ パープルフリンジが出る
○ 開放F値付近ではふわっとした写真になる
このふわっとした写真になることは画作りにおいては利点になることがあります。
少し離れて撮影することでふわっとしづらくなるなど腕でカバーできることもいいところです。
○ パープルフリンジが出る
こちらのパープルフリンジはとても残念に思います。
レンズの色収差や開放F値の時に明暗差がある場所を撮影すると発生してしまいます。
こちらの方がなんとか対策したいことです。
癖っていうと悪く思っちゃうね
悪くない独特の表現だよ
パープルフリンジの例
わたしの在庫も探したのですが在庫に見つかりませんでした
https://ja.wikipedia.org/wiki/パープルフリンジ#/media/ファイル:Purple_fringing.jpg 参照
レンズへの対応
最初に裏技と書きましたがその通り裏技です。
なぜなら大げさにこの方法は載っていないからです。
その方法は「UVフィルターを装着する」ことです。
規格はL41のUVフィルターです。
インターネットでL41とパープルフリンジで検索してみると情報が得られますが、それほど具体的には載っていません。
それでも装着してみると驚くほどパープルフリンジが発生しません。
例) KENKO L41 スーパープロワイド 58mm
UVフィルターを装着する前もパープルフリンジが発生しやすい逆光や明暗差がある場合は絞ったりして撮影していましたがフィルターがあると大きく違いました。
パープルフリンジが出やすいレンズで試してみたいね
L41じゃないとだめだよ
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZE
UVフィルター KENKO L41 Super PRO WIDE
開放付近でもパープルフリンジが軽減されます
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撮影の方法
レンズの癖が出てしまう場合は撮影の方法を選んでいきます。
撮影の方法はたくさんあります。
そして出てくる写真もその設定や状況により違います。
○ 通常の撮影ではF2以上を使ってみる
F1.4もいいのですが撮影した写真のうち多くが失敗だと思うでしょう。
F2からF2.8くらいがこのレンズらしさを表現できて良い写真となります。
○ 明暗差の少ない場所を撮影する
同じような明るさで奥行きがある場所の撮影ならおどろくような写真が撮影できます。
ぼかしてもぼかさなくても溶けるような写真の色のつながりに感動しちゃいます。
○ 色濃く撮影したい時はF5.6まで絞る
収差が残る写真ではなくきちっとした写真になります。
解像度もあがり色もはっきりと写るようになります。
○ 夕方に明るめに撮影してみる
夕方に絞っていても絞らなくても少し明るめに撮影してみます。
とても幻想的な写真になると思います。
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEではなくても同じようなダブルガウス構成のレンズなら同じような表現になります。
でも感動するようなCarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEの画にはならないところがまた不思議なところです。
MFレンズだから選ばれないのは悲しいね
値段が高いだけのことはあるよ
CANON EOS 6D と CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZE で撮影
ISO200 F2 1/2秒
ミステリアスアイランドの夜景
絞ったら他のレンズと同じ・・・ではありません
インターネット上の書き込みで「絞ってしまったら他のレンズと同じ」「解像度が高いレンズよりも性能が落ちる」と書かれていることがあります。
所有して高い頻度で撮影しているわたしからするとこれは違うと思います。
わたしが撮影した写真で同じF5.6の写真と比べてみても色合いやぼけなどが違います。
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEの写真をいいあてられるわけではありませんが、撮影したレンズを知っていて同じ設定の写真を見くらべた時には違いがよくわかります。
表現は自分で選べるよね
他の人とは違う写真になるとうれしいね
CANON EOS 6D と CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZE で撮影
ISO3200 F2 1/50秒
ハロウィンの夜の暗いケープコッド
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レンズのシリーズはクラシック
ダブルガウス構成のCarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEのおはなしをしてきましたが、いざほしいと思った時に間違いやすいため注意が必要です。
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEはクラシックシリーズになります。
以前はこれしかなかったのですが、最近Milvusというシリーズが出てわけられました。
新しいMilvusには50mmのPlanarはありません。
Milvus の50mmは逆望遠(レトロフォーカス)のDistagon形式です。
撮れる写真はまったく違いますので注意が必要です。
ゴムのリングがついていたらMilvusだね
Planar T* 1.4/50は昔のレンズっぽい形だよ
CANON EOS 6D と CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZE で撮影
ISO100 F2.8 1/320秒
ディズニーランドのクリッターカントリー グランマサラキッチンの裏口
まとめ
いい写真を撮影したいならCarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEはいちおしです。
解像度が高く開放F値から人の毛穴まで写るようなレンズも出てきましたが、それが最高とはいえないことも多いのです。
そんな高性能なレンズばかり使っていたら他の表現ができるレンズを使った時にいい写真は撮影できないでしょう。
設定や撮影距離で画作りが変わるレンズの方が状況により多彩な表現ができます。
腕を磨いて被写体と状況を見た時に撮影結果を想像して撮影できるようになるといいですよね。
CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZEはとてもすばらしいレンズですので上級者になってもこのレンズを常用レンズにできるようにがんばってカメラライフをおくってみましょう。
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