みなさんこんばんは。
被写界深度を浅くしたいだらだらくまです。
今回は「被写界深度」について書いてみます。
この被写界深度のおはなしは撮影をするときに撮影したいイメージを言葉にしやすくなります。
カメラ用語や写真用語にはわかりづらい言葉やむずかしい言葉が出てきます。まずは用語を覚えるよりもどんな意味なのかを知っていただける方が良いかと思います。
慣れない言葉だと思いますが、読んでみてください。
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被写界深度とは?
被写界深度とは『ピントが合っている範囲』をいいます。
厳密には『合っているように見える範囲』です。
絞るとボケなくなるよね
そうだよ
それがピントが合っているように見える範囲なんだ
ピントを合わせたときに、撮影する焦点距離や被写体までの距離、F値の関係でピントが合っているように見える範囲が発生します。
この合っているように見える範囲を被写界深度といいます。
被写界深度は『浅い』『深い』といいます。
ピントがほんの少ししか合っていなくてぼけが大きい状態を『浅い』といい、逆にぼけが少ない状態を『深い』といいます。ピントが合った位置から前後にぼけが発生します。その幅が薄ければ浅いということになり、幅が広ければ深いということになります。
どんな風に調整するの?
□F値を大きくする(絞る)
□広角側で撮影する
□被写体への距離が遠い
□F値を小さくする(開く)
□望遠側ほど浅くなる
□被写体への距離が近い
被写体にできるだけ近よって撮影した場合はF5.6でもしっかりボケてくれます。
被写体が遠いほどボケないため、F2.8でもすべてにピントが合っているように見えます。
F値だけで被写界深度のすべてが変わるのではなく、レンズの焦点距離や撮影距離によっても変わってきます。この要素を覚えておくと撮影の時にとても役に立ちます。
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どんな風に見えるの?
ここは画像を載せて説明します。
レンズ:EF50mm F1.2 L USM
F1.2 F2 F2.8 F4 F5.6 F8 F11で撮影
ピントはダッフィーコーヒーカップの中央です。
被写体までの距離は50cmです。
ほぼ最短撮影距離ですので、F11でも数十センチうしろはボケると思います。
F1.2
ダッフィーの顔の途中からボケています
被写界深度はとても浅い写真です
F2
F1.2にくらべるとダッフィーの顔が見やすくなりました
それでもカップ全体にはピントは合っていませんね
F2,8
ダッフィーの左耳とカップの取っ手がボケています
カップは見やすくなりました
F4
カップの取っ手も見やすくなってきました
うしろの35thアメニティはまだボケています
F5.6
カップはすべてにピントが合っていると思います
35thアメニティもよく見えるようになってきました
F8
アメニティの文字まで見えるようになりました
台の後ろの茶色の淵はボケています
F11
ダッフィのカップと35thアメニティは
被写界深度におさまりました
このような変化があるんですね。
F値を小さくしてもボケを少なくしたいときは少し被写体から離れるといいと思います。
どのように被写界深度を確認するの?
ふたつ方法があります。
②レンズに表記される数値で確認
そして最終的には撮影してみて設定や撮影を調整して理想に近づけます。
②の方法が使えるのはレンズにピントの距離がある場合です。現在のレンズでは②のレンズに被写界深度を見るための数値が記載されていないことが多く、①で調整することが多いですね。
①の場合は背面液晶を使ったライブビューでは設定したF値での画像を見ることができます。ボケ具合の確認にはいいと思います。
②はレンズによります。
下の画像のように測距窓のピントが合う場所の周辺にF値が記載されていれば確認でき設定しやすくなります。
被写界深度の範囲表記
F8でしたら、F8と書かれている範囲まで被写界深度であるという表記です
この画像ではずれていますが右側のF8の場所に∞のラインを合わせれば左側は0.4mとなり、MFのまま40cmから無限遠まで被写界深度内の写真を撮ることができるという意味です。
設定はどんなときに使うのかな?
○暗すぎてAFでピント合わせができないときにMFで概ねのピントの位置を合わせたいとき
○撮影をする前からどんなボケの表現になるか想像するとき
オートフォーカスでももちろん表現の方法ですので確認しますが、マニュアルフォーカスのほうが直接みてよく調整すると思います。
もちろん撮影してみて画像確認をしてさらにつめましょう。
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被写界深度の重要性とボケの表現
被写界深度はボケを表現するときにどんな写真にしたいかとても重要です。
F1.4のレンズだからすごくボカしたいな
でも背景がボケてなくなってしまうよ
それなら背景もわかるようにしたいな
背景が残るように少し絞ってみよう
この被写界深度の表現がよくできている写真はとてもいい写真になります。
いろいろなボカしかたと表現するためのカメラの調整も勉強してみましょう。
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